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2014年2月

2014年2月27日(木)〜28日(金)

東アジア文化都市2014横浜パートナー事業
日中協働ダンスプロジェクト
『音 楽 椅 子 / 虛 位 以 待』
Musical chairs / she way yee die

創作・出演 神村恵 ファン・レイ
出演 尾花藍子 新庄恵依
音楽 片岡祐介 照明 中山奈美

概要 
本企画では、東アジアにおける文化交流を目的とし、日中のダンスアーティストが互いの国での滞在制作を経て、横浜で作品を発表します。創作過程において、互いの国を双方から眺めることにより、その差異をリサーチしました。フィールドワークで得られた要素を日中の若手振付家が「身体表現」として展開していきます。
これらの交流を通じ互いの存在を認識し、その共生に向けての文化創造活動にどのような可能性があるか探ると共に、人種間の多様な価値をダンス表現に置き換え作品として発表します。


アーティストノート
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中国の広州を訪れた際、私の目を引いたのは路上にはみ出してきている様々なものや人でした。人々はそこを半分プライベートな場所として、食べたり、寝たり、物を売ったり、踊ったり、ただ座っていたりします。
特に、あちこちの道路脇に(おそらく近所の人によって)置かれている椅子は、ほとんど道端の雑草のような自由さでさりげなく存在していて、人々の生活のどっしり感と軽やかさを代わりに主張しているように見えました。
「音楽椅子」は、"椅子取りゲーム"の英訳の、中国語訳の、さらに日本語訳です。転がしているうちに元の意味から離れて、路上の椅子のように自由に動き出せるようにするための、そこにあると思っているボーダーからはみ出して行くための、かけ声でもあります。
神村恵
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"虚位以待"の意味についてです。複雑ではなく、シンプルです。誰かがある席を、他の人のために空けて待っています。例えば、皆が期待している人、リーダーになるべき人、尊敬にあたいする人、面白い人などのために。この言葉は、誰かがが来ることや何かが起こることを期待する時、普段の生活の中でメタファー(隠喩)として使われます。(なぜなら、誰が来るか、何が起こるかは誰もわからないからです。)
言い方を換えれば、この状況は、「椅子を本当に必要としている人は、あなたがその椅子を手放して空けておくまでは現れない」ということでもあるでしょう。
ファン・レイ
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2014年2月15日(土)〜16日(日)

創作における座組や物理的要素をシンプルにして、作品の機動性を高めると共に、観客はもとより、創作する側にもダンスそのものを楽しんでもらうことと、その内容については動きの動機を外側に持つということを大切に、広く他者へ侵入していけるような作品となっています。本作は、それぞれが振付家としても活動している二人が互いにソロを振り付け合い、2013年10月に神奈川芸術劇場にて発表しました。今回はその作品を更に深め一つの世界観を提示します。

2014年2月11日(火)〜13日(木)

90年代以降の日本のダンスシーンを率先し、2005年〜2006年にはバックパッカーとして世界を旅した後、突如自分自身での作品の創作を止めると宣言した伊藤キムと、関西を拠点にして独自の方法に基づく創作を続け、ここ数年はSTスポットでの発表が続いた山下残。このふたりが社会に漂う言葉と動きを採集し濃密な時間と空間を紡ぎ出します。

2014年2月6日(木)〜9日(日)

とくに、珍しいことは起きません。ただ、いつだって、ご多分にもれず、ふつう。

構成・演出・振付 白神ももこ/Direction by  Momoko Shiraga