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2013年2月

2013年2月27日(水)〜3月3日(日)


『逆鱗に触れるまでの細くて長い道』はかぎりなく近い素材を扱った二本立てです。
《真昼間の章》は、白昼堂々、痴漢を行ったとしても、見つかったとしても、咎められたとしても、まったく罪悪感を覚えない三人の痴漢と、それに翻弄される五人の、一般人かどうかはわかりませんが少なくとも痴漢よりはまだしもまともだと信じ切っている人々、を巡る物語です。
《真夜中の章》は、電車の座席のシートを切るところを女子高生に目撃されても、犯行を認めようとしない往生際のわるい愉快犯と、激怒には激怒で返し、逆ギレには逆逆ギレで対抗し、罵倒にはさらに口汚い罵倒で応酬する、始末に負えない五人の不愉快な乗客たちを巡る物語です。
ざっくりいうと。

あまりにもざっくりいってしまいました。猛省します。実は、これが「物語」と呼びうるものであるかどうかさえ、疑問が残っているのです。

毎日、電車のなかでは信じられないような苛々する事態が起こり、信じられないことにわたしたちは苛々しないために、可能なかぎりそのような事態を無視しています。わたしたちが日常的に無視している事態が、もしも「物語」のかけらだとしたら。「物語」に巻き込まれたくなくて、ぎゅっと目をつぶって、無視することに専念しているのだとしたら。
そんなのは、嫌だ。

もう一度言います。念を押します。そんなのは、嫌だ。嫌だ。嫌すぎる。
あなたたちの「物語」を粉砕するために、わたしたちに出来ていること。
「物語」を粉砕するものが「物語」しかないなんて、信じたくないから。
「物語」から逃れようとする「物語」から、逃れようと、もがく、道筋。

綾門優季

2013年2月23日(土)〜24日(日)

"現代の祭は芝居だ!
日本の古典をちょっとひねくれた解釈で読み解く集団。
日本の芸能や古語と向き合いながら、現代演劇を模索中。
祭という名の血で繋がる族、祭氏。

やまとたけるは、両性具有だった――
古事記における英雄の一人、やまとたけるを主人公に、超がつく解釈で現代と古代を繋ぐ。"

2013年2月16日(土)〜17日(日)

nmatu-posu + University of Miyazaki
 [The circumstances to the time it's going to happen vol.1]

顔ぶれは違えども、なぜかいつも大学の教員がメンバーにいます。
大学は違えども(東大、日大、中京大、他)、
なぜかいつも若い振付家・ダンサーがメンバーにいます。

2013年2月14日(木)〜15日(金)

中村達哉がオブザーバーを担当した、ST スポット「ヨコラボ」(2010 年、2011 年)から継続して展開する「ヨコラボplus」。
満を持しての主催公演となる今作は、照明家に森規幸を迎え、踊る身体を風景のなかに置き直す試みをします。


   まわりこむ
   よりかかる
   のぞきこむ
   ふりかえる
   よこたえる
   おりかえす
   たちどまる
   うらがえす
   そこから

   眺める

【坂あがりスカラシップ対象公演】モモンガ・コンプレックス vo.9『秘密も、うろ覚え。』



未来へのダンス  いつの日か踊るためのダンス、をしたい
   本当に来るかも分からないけど、きっと来る、その日のための  
      未来の自分のためのダンス


モモンガ・コンプレックスの新作公演は、50年後(80歳)の再演を想定した、
タイムカプセル的ダンス・パフォーマンスをお送りします。

2013年2月9日(土)



1部:朗読。洪水が滅ぼし、外界から遮断された村。
若い聖が迷い込んだのは、世界の片隅で女がかたわと
なった少年を守り暮らしている魔境でした。
(語りと魑魅魍魎たちの舞踏)

2部:小説原作から自由にイメージした舞踏

2013年2月2日(土)~3日(日)

calamity 【名詞】 大損害や不幸をもたらす出来事