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2014年9月

9月27日(土)~28日(日)

民俗芸能が現在よりももっと人々の身近にあった時代と、現代の私たちの生活環境や身体性は何もかもが大きくかけ離れ、近づくことはできないと思っていました。
しかし、調査クラブの活動を続けていく中で、祭り、儀式、風習など、当時それらが行われていた目的やコミュニティー内で果たしていた役割は、今、私たちの身近にある人との関わりと、大して変わらないのではないか?と、思うことがあります。
生活環境や歌われる音楽、踊りが変化しても、変わらない何かがあるように感じられてくるのです。

今回もそれぞれが気になった問いから、実験を創作し、発表します。
一人一人の抱く問いが、実験を通して開かれた問いに変わるとき、私たちに大切な何かを語りかけてくるように思います。
長丁場になりますが、お付き合いいただければ幸いです。

部長 若林里枝

9月20日(土)〜 9月21日(日)

母の墓の前
出来損ないの僕に訪れる筈の悲しみを
その両手に持ってやって来たのは
出来損ないの君だった
そうして僕らは出会い
出来損ないの死がやってきた

NPO法人STスポット横浜 アルバイト募集

NPO法人STスポット横浜では、アルバイトスタッフを募集します。

糸電話プロジェクト『わたしたちになれなかった、わたしへ』

この2014年9月を日本で生きている"わたしたち"は、"わたしたち"の内側に棲んでいます。それも複数の"わたしたち"をひとりひとりが持っています。学校や会社、家庭や近隣。見知らぬ人どうしが乗り合わせるエレベーターでも、瞬間的な"わたしたち"が気付かぬ内に形成されます。それは「常識」や「モラル」などで規定された集団で、それらは"わたし"が何人か集まってつくられる。なんだか小難しいけれど、日常的な話です。
では、その"わたし"はどのようにして出来上がるのでしょう? たとえば、会社でのあなたと、家庭でのあなたは異なる。さらには奥さんと接するとき、子どもと接するときでも違う。つまり、"わたしたち"に合わせた"わたし"がそれぞれに存在します。そして、どの"わたしたち"にもなれなかった"わたし"は、残念ながら消えていくしかない。

本作品ではこの時代、この国の"わたしたち"として適応できなかった"わたし"を、糸電話と、あなたを含めた何人かの観客とで見い出し、眺めてみます。そうして消さざるを得なかった"わたし"の検証にこそ、いまの日本を読み解くヒントが隠されているのではないか。という、糸電話を通す"わたし"から深淵を臨もうという実験です。

9月13日(土)〜9月14日(日)

失意の底にある女と彼女を秘かに想う男が夜の公園にて出会う。
突飛なことを言い出す女に、男は彼女を傷つけまいと調子を合わせて巻き起こる甘くてせつない物語。

9月7日(日)、9月22日(月)、9月23日(火)、10月13日(月・祝)、10月20日(月)、11月6日(木)


■日時(全5回)

1:  9月  7日(日)  13:00~17:00

2:  922日(月)  13:00~17:00

3:  923日(火)  13:00~17:00

4:1013日(月・祝)15:00~19:00(台風の影響で中止となりました)

5:1020日(月)  15:00~19:00

6:11月  6日(木)  17:30~21:30(追加日時決定!)

*各回、見学無料/事前予約不要/途中入退場可 

 お好きな時間にお立ち寄りください。


■俳優

小田尚稔、井上みなみ(青年団)、金谷奈緒(青山ねりもの協会)、

左藤英美(美しい呼吸)、萬洲通擴、他 

*日によって参加人数が異なります


■内容

2012年9月――《坂あがりスカラシップ対象者》に選出されてから早二年。三年間の継続支援も最終年度になりました。現在は、今年度末に予定している横浜での対象公演に向けて、少しずつ準備をはじめているところです。そして、その活動の一つとして、劇場での定期稽古を行うことにしました。今回のクリエーションでは[《題材》の模索と《主題》の獲得]をコンセプトに、今、僕が興味のあるさまざまな《着想》を、二ヶ月にわたって俳優たちとともに育てていきます。これからの作品についての思考はもちろん、未来の客席に座る《あなた》についての考えも深めるべく、その様子を広く公開致します。演出家と俳優たちの稽古の過程を近くで自由に見学できる、といった感じです。なので、日によって 停滞もあれば進展もあると思います。興味のある方は、お気軽にお越しください。

橋本清(ブルーノプロデュース主宰/演出家)


■これまでの活動

急な坂スタジオWeb

ブルーノプロデュースWeb


お問い合せ

STスポット

TEL:045-325-0411