アーカイブ

2012年2月

2012年2月18日(土)~2012年2月19日(日)

音楽・映像・ダンス・写真で見せる新しい舞台。

戦後の復興を語る老人の身体から、現代的な問題を炙り出す意欲作。

東日本大震災は津波と原発事故を引き起こし、放射能が日本中を汚染した。現在も被曝の渦中にいるぼくらは、新たな生き方の模索を強いられている。一人のアーティストとして、この状況に何か貢献できるだろうか?ぼくは悩んだ末に、戦争を経験したお年寄りの言葉を題材に舞台を作ろうと決心した。戦後の復興の中に、何かぼくらにとって参考になるヒントがあると直感したからだ。早速、お年寄りたちとのワークショップを開始し、彼らの言葉、声、音楽、身体の表情など、様々な形でメッセージを受け止めた。そこには、数々の驚きがあり、希望とヒントがあった。それらを映像、写真、ダンスとしてドキュメントし、舞台作品「ドキュメンタリー・オペラ」として再構成(=REMIX)した。それは、映像、写真、ダンスを伴うコンサートのようでもあり、生演奏とダンスを伴うドキュメンタリー映画のようにも見えるだろう。 (野村 誠)

I am a composer and pianist. On 11th March 2011 there was a terrible earthquake which caused tsunami and the disaster of Fukushima Nuclear Power Plants. The radioactivity has contaminated all over Japan and the Pacific Ocean. Since then I have been wondering how I, as an artist, could contribute to solving these terrible situations and made my decision that I would have to create a documentary opera in collaboration with old people who had experienced the Pacific War. Because I thought that the clue to revive from this disaster seemed to lie in how they had revived from the war. Then I started creative music workshops with them and a video artist, a photographer, and a choreographer documented their voices, physical and musical expressions. Finally we created a multimedia work which is composed from music, video, dance, and photos. It will be like a concert with video, photos and dance accompaniment, but also like a documentary film show accompanied by live music and dance performance. (Makoto Nomura)

2012年2月17日(金)~2012年2月20日(月)

KINOSHITA-KABUKI Dance Performances
 "Sambaso / Musume-dojoji"

2008年、京都と東京で大きな反響を起した木ノ下歌舞伎初の舞踊公演、『三番叟/娘道成寺』の横浜での再演が決定しました。
杉原邦生演出の『三番叟』ときたまりのソロで贈る『娘道成寺』の豪華二本立て!
古典芸能屈指の大曲が、コンテンポラリーダンスとして現代に蘇る!

Desired revival of "Sambaso/ Musume-dojoji"! They were the first dance works for KINOSHITA・KABUKI and left a strong impression on the audience in Kyoto and Tokyo in 2008, at the time of its premier. This splendid double-bill includes "Sambaso" directed by Kunio Sugihara and "Musume-dojoji" a solo dance choreographed by Kitamari. The outstanding Japanese traditional repertoires are revived as contemporary dance pieces!

監修:木ノ下裕一
Supervisor:Yuichi Kinoshita

『三番叟』"Sambaso"
演出:杉原邦生
Direction:Kunio Sugihara
出演:芦谷康介、京極朋彦、竹内英明
Cast:Kosuke Ashiya, Tomohiko Kyogoku, Hideaki Takeuchi

『娘道成寺』"Musume-dojoji"
演出・振付・出演:きたまり
Direction, Choreography, Cast:Kitamari

サーカムスタンス ワーク・イン・プログレス2月18日開催

サーカムスタンス ワーク・イン・プログレス 参加者募集

N.N.N.3ダンス作品募集


N.N.NVol.3となります。この企画からステップアップして、精力的な単独公演の実施、また大きなコンペに選出されるなど未来あるグループを見れている事に感謝しています。しかしながら通してみると、まだまだ作品としては弱く沢山の課題がある企画でもあります。

 

前回まで2回行った内容を振り返りまして、これまで選出された作品に対し、創作段階で意見を余り言ってなかったのですが、より良いものを確実に提示して欲しいのと視野を広げる狙いで、僕とSTスポットのスタッフなどで実りあるアドバイスをするつもりです。賞も良い作品にはもちろん出したいと思っています。

 

そして一番は今後の活躍が見たい、共にシーンで歩んでいける人たちに是非応募してもらいたい。面白かったら別になんだっていいんだけど(ダンスなら)

 

では、何とぞよろしくお願いします。一緒に面白そうな事しましょう。 


                         KENTARO!!

2012年2月10日(金)~2月13日(月)

しなやかで力強い身体で独自のパフォーマンスをみせる岩渕貞太。

音楽に大谷能生を迎え、新作を発表します。


Teita Iwabuchi, a unique performer with a resilient and solid body, presents a new creation in collaboration with the musician Yoshio Otani.

サーカムスタンス・オーディション/WS参加者募集2/5〆切

サーカムスタンス・オーディション/WS参加者募集

 

 

現在、STスポットではイギリスのアーティストグループ「サーカムスタンス」を横浜に1ヶ月間招聘し、新作を製作しています。その新作を共に制作するパフォーマーを募集します。28日にワークショップ形式のオーディションを開催し、2名のパフォーマーを選出。2月に数日間のクリエーションワークを行い、新作の試作を行います。本公演は2012年秋に横浜での上演を予定しています。

2012年2月2日(木)〜2月5日(日)

2011年6月「チェーホフのスペック」の第二弾。今回は映像作家飯名尚人が参加し、鈴木史朗作品としては初めての「身体」と「映像」のコラボレーションを探る作品になります。


この暗鬱この怯懦この猥雑この理不尽この暴力この逡巡この諦観この潰爛この狡猾・・・・この喜悲劇。

愁嘆の咆哮すらかなわず塵泥にしずみゆきそうな「トスカ」・・・・。

このやるせなさはアントンの視線の先にあまりにもぴったりじゃないか。

冬山に巍然と存在してみせる稜線の月のような寛厳さに、アントンの視線の先に、滑稽かつ天衣無縫に結ぼれていく人の営みをさらしてみたい。

                    鈴木史朗(A.C.O.A主宰 演出家)

ヨコラボ'11A集団創作コース 最終発表『のりしろ』

本作品は、ダンサー・俳優といったそれぞれ異なるバックグラウンドを持つメンバーにより構成されています。

個であることを大切にしながら、集団でひとつの作品を作ること。8カ月に及ぶリハーサルやディスカッションを繰り返すなかで、まずはそれぞれが自らのモチベーションを見つめ、方向性を確認し、時には葛藤し、そのなかからお互いに違いを共有するなどして、少しづつコミュニケーションを練り上げていきました。

このようなプロセスは、いつしか作品のひとつひとつのシーンを具体的に創作するプロセスと重なっていきました。

コミュニケーションから生じる、距離感や温度感、間合いや呼吸。そんな人と人とのあいだに共有された、ある"薄い領域"みたいなものを、「のりしろ」と呼んでみました。ひとりひとりがこの領域を重ね合わせることで、そこからあらたな身体像が透かし見え、浮かび上がってくればと思っています。
中村達哉