2023年10月02日(月)14:12STスポット
『部屋と演劇』は、中村大地、野村眞人、福井裕孝の3名の演出家による集まりだ。
2019年に三鷹SCOOLで連続公演をしてから、ポッドキャストなどで不定期に活動を展開してきた。
スローガンは、「パッ(と作って)ワッ(とやって)サッ(と帰る)」。
昨年6月に『部屋と演劇vol.0』と題して、「安住の地」の俳優・森脇康貴と3人でそれぞれ3作品を計2日間で創作し、京都のSocial Kitchen 2Fで上演した。
そんな彼らの試演会が、『部屋と演劇vol.1』として2023年8月24日(木)にSTスポットで開催された。
ルールはふたつ。
・各演出家と俳優2名が作品を創作し、発表する。
・リハーサルは各1日。本番も1日(2ステージ)。
出演する俳優6名は、公募から選ばれた。
当初は1作品、1名の予定だったが、多数の応募があり、枠を2名に増やしての実施となった。
本企画について、
中村は「まだ自分が試せて嬉しい感覚はないが、半年後とかに『部屋と演劇』のことが関わってきてるなと感じることがある。あと、ふたりの演出をみるのもおもしろい」
野村は「ふたりがいまなにを考えてるか聞くのが好きだし楽しい。3人で長く続けてきて、フェアに話せるのがよい。他の集まりではない感じに育ってきた。そういうのもありなんだなという不思議な感じ。ポジティブが継続している」
福井は「京都だと点々と島のように作り手がいて、かつ同時代の空気を共有しているが、横のつながりがあまりない。作品づくり以外でつながる機会はこれまでなかった。
隔月のポッドキャストから試演会になって、ゆるやかな集まりが続くといいと思う。劇場と組むことで実りあるものになるのではないかと感じている」
と語ってくれた。
今後のパッワッサッの先も楽しみだ。
各作品のレポートは以下からお読みいただけます。ぜひご覧ください。
部屋と演劇
普段演出家としてそれぞれ活動している中村大地(屋根裏ハイツ)、野村眞人(レトロニム)、福井裕孝の三人が、上演が行われる空間、環境との関わりについての問題意識や関心を共有するため、2019年ごろから定期的に集まっている。2019年度は、東京・三鷹SCOOLを会場にそれぞれの作品を連続上演。上演が行われる空間を「部屋(=天井・壁・床によって物理的に規定された領域)」と見ることで、制度化された劇場空間から脱し、日常の「平凡」な視線を導入すること、その上で構想された上演を丁寧に立ち上がらせることを目指した。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/12HLj9LgmkxdyQ9w1D1W3QSQVRQgTkICpUuI5worJZmE/edit#gid=10017623
【公演情報】
部屋と演劇 vol.1
2023年8月24日(木)
詳細:https://stspot.jp/schedule/?p=10103
【演出家3名による振り返りトーク】
部屋と演劇のポッドキャスト『部屋と演劇 vol.1 をやった(!) 中村大地 × 野村眞人 × 福井裕孝』