迂回スケープ/篠田千明オープンスタジオ 『ポリフォニー、内言と発話』 主催

2025年3月29日(土)・3月30日(日)

公演チケット予約

今年から始まった、STスポットのレジデンスプログラム「迂回スケープ」。そこでの取り組みを外にひらいていく試みとして、篠田千明さんのオープンスタジオを開催します!

このレジデンスを通して、篠田さんは2つのことに取り組んできました。
・福留麻里さんのダンス作品『まとまらない身体と』にインスパイアされた作品を、もとの構造を参照しながら新たにつくる。
・自身の作品『アントン、猫、クリ』をスコアという形で記し、それを第三者に手渡せるようにする。

今回はそこでの思考/試行を公開リハーサル・パフォーマンス・プレゼン・トーク・展示と多彩なプログラムで公開します。
作品に通底する「内言(外に出てこない内側で響いている言葉)」をキーワードに、言語とは何か、私たちは世界をどのように認識しているのか、について探求する2日間となる予定です。現在進行形のプロジェクトにぜひお立ち会いください!


日程:2025年3月29日(土)・30日(日)13:00~18:00
※受付・開場は10分前より
※入退場自由

入場料:
1日券 1,500円
フリーパス 2,500円

チケット申込:https://stspot.jp/ticket/よりお申込みください。
※3月3日(月)正午より受付開始

プログラム

3月29日(土)
新作『とまとま(仮)』ワークインプログレス

A[公開リハーサル]
13:00~16:00
B[発表+ポストパフォーマンストーク]
17:00~18:00
出演:篠田千明、三井朝日

新作『とまとま(仮)』の公開リハーサルを行います。小さな振付を採集する福留麻里さんのダンスプロジェクト「まとまらない身体と」を下敷きに、篠田さんは「振付」を「擬音(オノマトペ)」に置き換えて、本作のリサーチを昨年から開始しました。これまでに集まった擬音は約60個。
当日はゲストの三井朝日さんと篠田さんが3時間のリハーサルを公開で行い、最後に収集した擬音を使ったパフォーマンスを発表します。

 

3月30日(日)
「アントンスコア化計画」season2

C[プレゼンテーション] AIにダンスの振付はできるのか?
14:00~15:00
登壇者:松下祐介

生成AIと舞踊譜を使ってダンスの振付作成を試みている松下祐介さんをお招きし、AIと振付の関係についてお話をうかがいます。「アントンスコア化計画」でも参考にしている「ラバノーテーション」や、そのシステム化について紹介いただき、AIによるダンスの振付の可能性について考えます。

 

D[トーク] アントンスコア化計画season2 経過報告
15:30~17:30
登壇者:篠田千明

演劇作品『アントン、猫、クリ』をスコアとして記述するプロジェクトの2年目。
今年は、昨年のワークショップ(season1)で作成したスコアを対話型AIツール「ChatGPT」に読み込ませ、そのフィードバックを元にコンテクストを共有していないひとでも読みとける記述方法に磨きあげることを試みました。当日は、昨年から続くプロセスを振り返りつつ、後半では現時点のスコアを用いて観客を交えたデモンストレーションを行います。

 

E[展示] ChatGPTとSHINODA
13:00~18:00

AI 「ChatGPT」と人間「篠田千明」の対話の記録。『アントン、猫、クリ』のスコアをChatGPTがどのように解釈し、それに対して篠田さんはどのように指示を変更していったのか。そのプロセスを展示形式でご覧いただきます。

 

プロフィール
篠田千明

photo by Graham Meyer


演劇作家、演出家、観光ガイド。
2004年に多摩美術大学の同級生と快快を立ち上げ、2012年に脱退するまで、中心メンバーとして主に演出、脚本、企画を手がける。その後バンコクに移動し、ソロ活動を続ける。
『四つの機劇』『非劇』と、劇の成り立ちそのものを問う作品や、チリの作家の戯曲を元にした人間を見る動物園『ZOO』などを製作し、2018年Bangkok Biennialで『超常現象館』を主催。2019年台北でADAM artist lab、マニラWSKフェスティバルMusic Hacker’s labに参加する。
2020年3月に日本に帰国、練馬を拠点とする。2020年YCAMと共同でオンラインパフォーマンス『5x5x5本足の椅子』製作。2022年には東京の民家を舞台に『no plan in duty』を演出。美学校で『劇のやめ方』という講座を担当している。

三井朝日

photo by 小林克彰


1995年生まれ。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。「IE-イエ-」にて、代表・作・演出などをつとめる。美学校「演劇 似て非なるもの」9期生。「劇のやめ方」2期生。近年の活動としては、『くさ、ひと、けもの、たち』(2022)作・演出、『抱えきれないたくさんの四季のために』(2022)出演、『ロングショット』(2023)制作、『灰色の牛』(2024)作・演出。

松下祐介

平日は会社員としてシステム開発、休日は野良ハックチームのメンバーとしてIoT系エンジニアコミュニティなどで活動。趣味はアート、演劇、ダンスの鑑賞。最近はパフォーミングアーツのテクノロジー活用に注目している。

企画:篠田千明
主催:STスポット/篠田千明


「迂回スケープ」とは

舞台芸術分野で活動するアーティストにそのとき関心のあることを探求してもらうための場を提供する、STスポットのレジデンスプログラム。
現在、篠田千明と中村大地(屋根裏ハイツ)の2名がレジデンスアーティストとして活動している。
詳細:https://stspot.jp/news/2799.php

お問合せ:
STスポット
[TEL]045-325-0411(平日11時~17時)
[MAIL]tickets(a)stspot.jp
※(a)を@に変えてご送信ください。

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