迂回スケープ/中村大地 『テキストと戯れる演技のワークショップ(β版)』 主催
演劇上演に対する一つの評価として、「俳優の演技のトーンが統一されている」というようなことがあげられる。反対に言うと、バラバラであることはネガティブな評価になりうる。演劇を始めてからしばらく、自分も同じような感想を持っていた。
けれど最近は、「演技体なんてみんなバラバラでいいのでは?」と思っているし、そういう上演で成功しているものもたくさん見てきた。俳優の上演に対するアプローチは人それぞれだし、得意なことも違う。それが一緒に存在したって上演の器はあまり壊れないことには確信がある(もちろん、積極的に破壊するというのは違うとは思う)。
迂回スケープではそういったことも念頭に起きつつ、ワークショップのβ版を開発した。テキストを立って・動いて読んでみることで、とりあえず自分の身体に何が生まれるかを確かめる。確かめてみんなでフィードバックする。その時間は、へんてこな読書会みたいな感じもしていて、これはこれであんまりない体験だと思うので、良ければお付き合いいただければ幸いです。
・演技する際に、戯曲で指定されている空間を共通認識として設定しない
・必要な人物よりひとり多めに舞台上に存在しておき、その人はとにかく他のプレイヤーの話を聞いている。
・セリフは割り当てられたキャラクターのものを話すが、身体は割り当てられたキャラクターの動きでなくても良い。
日程:2025年5月24日(土)13:00~18:00
講師:中村大地
アシスタント:
佐藤駿、中野志保実、村岡佳奈
対象:
・舞台の創作に携わった経験のある方
・年齢不問
*未成年の方は保護者の同意を得たうえでご参加ください。
定員:8名
参加費:1,000円
申込方法:https://stspot.jp/ticket/よりお申込みください。(定員のため受付終了しました)
中村大地
劇作家・演出家・屋根裏ハイツ。
1991年東京都府中市生まれ。東北大学文学部卒。在学中に劇団「屋根裏ハイツ」を旗揚げし、8年間仙台を拠点に活動。2018年より東京在住。現在は仙台・横浜・東京をゆるやかに行き来しながら創作をつづける。過去も未来も、生者も死者もいつの間にかゆるやかに共存する作劇が特徴。土地と協働しながら記録をおこなうコレクティブNOOK、部屋というスケールから演劇を捉えなおす集まり #部屋と演劇 のそれぞれメンバー。
企画:中村大地
主催:STスポット/中村大地
【迂回スケープとは?】

舞台芸術分野で活動するアーティストにそのとき関心のあることを探求してもらうための場を提供する、STスポットのレジデンスプログラム。
現在、篠田千明と中村大地(屋根裏ハイツ)の2名が参加している。
詳細:https://stspot.jp/news/2799.php
お問合せ:STスポット
[TEL]045-325-0411(平日11時~17時)
[MAIL]tickets(a)stspot.jp
※(a)を@に変えてご送信ください。