中野成樹+オオカミ男、の短々とした仕事その4 『ちょっとした夢のはなし〈演劇と映画〉』 提携

2008年9月18日(木)-9月21日(日)

「楽しき旅路」はかつて2回ほどとりあげたことがあって。一度目は「オーバードライブ」というタイトルで上演し、二度目は「小さく楽しい家族旅行」というタイトルでの上演でした。まあ、このことからもわかるように、つまりは家族ドライブの話です。はっきりいって地味なお話です。物語になにがあるわけでなし。
でも、僕はどうしてだかこの家族の小旅行にひかれてしかたないのです。
それはそうと、今回は「大学生」と一緒に創作にのぞんでみたいと思っています。僕にとってやつらは、もう心の底からいらだつほどの存在です。夢と現実の狭間にたたされていることを自覚しつつも、これといって何をするでもなく毎日をすごす。まあ、全ての人がそうなわけではないでしょうが、つまり僕はそうだったのでした。熱く理想を語る一方、さめたふりして現実を論じる。実はどっちも理解できていなかったとわかったのは、卒業後あじわった数度目の挫折のあとでした。
自分は誰に守られ、どこを目指しているのか。この物語は、そんな話なのかもしれません。そして、人を守るとはどんなことなのか。家族とはどんなものなのか。
彼・彼女たちとじっくりつきつめてみたいと思います。もしかしたら、この世には理想も現実もないのかもしれません。ただ、誰かに守られ、やがて誰かを守ろうと決意するだけなのかもしれません。それでもきっと僕らは日々、なにかとなにかの間でもがき苦しんでいます。わかった顔をしてやりすごしています。で、今回はそんなお話に、「ちょっとした夢のはなし」というタイトルをつけてみました。
で、さらに今回は、「中野成樹+オオカミ男」というユニット名で作品を発表してみようと思っています。何かと何かの間。大化けへの願い。大学生とやる今回にうってつけじゃないかと(笑)

中野成樹


      オオカミ男
中野成樹+フランケンズ、の短々とした仕事その4

「ちょっとした夢のはなし〈演劇と映画〉」
原作:Thornton Wilder 「The Happy Journey to Trenton and Camden」より
※演劇は「小さく楽しい家族旅行」(2004)改題

第一部〈演劇〉 誤意訳・演出:中野成樹
第二部〈映画〉 脚本・監督:紺谷昌充

出演:オオカミ男(竹田英司、田中祐弥、斎藤淳子、中川春香) 石橋志保(フランケンズ)

日程:2008年9月18日(木)-21日(日)
18日(木)19:30
19日(金)19:30
20日(土)15:00★/18:00
21日(日)12:00★/15:00

★=ポストパフォーマンストークあり
20日 15時:下西啓正(乞局)
21日 12時:柴幸男(青年団演出部)

※受付は開演の40分前、開場は20分前です。

料金:
全席自由(整理番号付) 前売 1,500円 当日 2,000円

お問合せ:
[WEB]http://frankens.net/ (予約フォームあり)
[TEL]045-325-0411 (STスポット 電話予約のみ)

美術:細川浩伸(急な坂スタジオ)
宣伝美術:青木正(Thomas Alex)
制作:ゴ・フランケンズ

提携:STスポット
特別協力:急な坂スタジオ
助成:横浜市先駆的芸術活動助成
主催:中野成樹+フランケンズ

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