ヨコラボ'11A集団創作コース 最終発表 『のりしろ』 主催

2012年3月6日(火)・3月7日(水)

本作品は、ダンサー・俳優といったそれぞれ異なるバックグラウンドを持つメンバーにより構成されています。
個であることを大切にしながら、集団でひとつの作品を作ること。8カ月に及ぶリハーサルやディスカッションを繰り返すなかで、まずはそれぞれが自らのモチベーションを見つめ、方向性を確認し、時には葛藤し、そのなかからお互いに違いを共有するなどして、少しづつコミュニケーションを練り上げていきました。
このようなプロセスは、いつしか作品のひとつひとつのシーンを具体的に創作するプロセスと重なっていきました。
コミュニケーションから生じる、距離感や温度感、間合いや呼吸。そんな人と人とのあいだに共有された、ある”薄い領域”みたいなものを、「のりしろ」と呼んでみました。ひとりひとりがこの領域を重ね合わせることで、そこからあらたな身体像が透かし見え、浮かび上がってくればと思っています。

中村達哉


構成:中村達哉(コースリーダー)
1998年より、ダンスカンパニー「イデビアン・クルー」に参加。また、パフォーマンスシアター「水と油」や山下残の作品などに出演。他に、野外でのパフォーマンスや、ミュージシャンや美術家など、他のジャンルのアーティストとのコラボレーションも多数行う。 2010年から「ヨコラボ」集団創作コースオブザーバーを担当。2011年スタジオBankArtレジデンスアーティスト。

出演:
吉川千恵(アシスタント)
1985年生まれ。幼少モダンダンスを習い。2008年日本女子体育大学舞踊学専攻卒業。2009年よりDanceCompany BABY-Qにダンサーとして参加。またダンスが見たい!新人シリーズ8にソロ作品「han」を発表。音楽制作も行う。

いづみれいな
現在フリーのダンスパフォーマー。近年、様々なアーティストとのコラボレーションを積極的に行っている。また2010年マノリツコと、独特な間とリズムを特徴に展開するダンスユニットflep funce!を結成。今秋から来夏にかけて連作公演をスタートさせ、舞台やイベント等で精力的に活動中。2011年2月グラインダーマン作品「MUSTNG colors」に出演。2011年7月STスポット横浜企画・KENTARO!!監修「N.N.N.2」にてflep funce!作品「アチラコチラソチラ」を上演。

井上真由美
陶芸家・ダンサー。幼少よりクラシックバレエを習う。その後、コンテンポラリーダンスに活動をシフトし、近年ではクラシックバレエを畠山慎一、コンテンポラリーを元ノイズム、平原慎太郎に学ぶ。最近の出演作品:2008年「Human Noise」 振付:平原慎太郎(荻窪G-Screw Dance Labo)、2009年「Birthday」振付:平原慎太郎(神楽坂セッションハウス)、2010年2月「シアター21フェス」自主振付作品(神楽坂セッションハウス) 2010年3月「en」振付:平原慎太郎(中目黒ウッディシアター)。陶芸の「個」の持つもの作りと、対1ではなく人と関わることで最終的に出来上がるものが変化してくる魅力の身体表現に、日々考え模索中。

中山有子
現代演劇協会附属昴演劇学校卒業後、ダンスを石井せつ子に師事。現在フリーの役者として活動。主な出演作品はロメオ・カステルッチ演出「神曲-地獄篇-」、「わたくしという現象」、KUNIO07「文化祭」、やなぎみわプロデュース「カフェ・ロッテンマイヤー」、中屋敷法仁演出「戯伝写楽-その男十郎兵衛-」、舘そらみ演出ガレキの太鼓のぞき公演 同窓会篇等

福永ひろ美
神奈川県横浜市出身。6歳よりモダンバレエをはじめ、現在はコンテンポラリーダンスをメインに活動。2011年8月に自作ソロ「trasition」を発表。作品創りの難しさを痛感。
今回はバレエテクニックに依存しない動きと表現の可能性を探る事に興味を持ち参加。

松田千尋
1986年11月21日生まれ。東京都出身。フリーの役者。主な出演作品 『どん底』『東海道四谷怪談』『弟の戦争』脚本演出:鐘下辰男(演劇企画集団THE ガジラ)、『谷間の女たち』演出:森新太郎(演劇集団円)ほか。

安藤真理
2008年よりチェルフィッチュに数作参加。

日程:2012年3月6日(火)・7日(水)
6日(火)20:00
7日(水)20:00
*開場は開演の20分前

会場:象の鼻テラス 横浜市中区海岸通1丁目
http://www.zounohana.com/access/
*STスポットではございません

料金:
前売・当日 1,000円
予約フォーム:http://www.stspot.jp/ticket/yokolab11a_fin/

お問合せ:
STスポット
[TEL]045-325-0411 [MAIL]ws(a)stspot.jp((a)を@にしてお送りください)
文化庁委託事業「平成23年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
助成:公益財団法人セゾン文化財団 アサヒビール芸術文化財団
協力:象の鼻テラス 急な坂スタジオ
企画制作:NPO法人STスポット横浜
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ヨコラボについて
STスポットでは、2009年5月より、「ヨコラボ」と称する新たな取組みを開始しました。このプロジェクトは、長年開催してきた若手作家育成プログラム「ラボ20」という企画から生まれたものです。身体表現作品を作りたい、「振付」について考えたいあるいは「振付をしたい」「ダンスをしたい」という
方を主な対象に、若手の舞台表現者を育成するため、表現の創造プロセスを劇場及び講師と参加者が互いに共有しながらそれぞれの創作をつき詰めていくワークショップとなります。年間を通じてワークショップや創作リサーチを中心に創作活動を行い、アーティストとしての自覚と方法論を確立させようと試みます。昨年度は『ヨコラボ’10』として2つの組みが同時進行で創作をすすめました。1組はソロを中心とした身体表現、もう1組は集団によるダンス作品を創りました。今年度「ヨコラボ’11」では中村達哉をコースリーダーとして進めている「集団創作コース」、手塚夏子をコースリーダーとして進めているダンスの調査研究コース「民族芸能調査クラブ」、そして短期ワークショップ/レクチャーシリーズでは大谷能生(音楽家/批評家)、雨宮庸介(美術家)、清家悠圭(ダンサー/振付家)のワークショップを予定しております。

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