【ST25D】山下残新作公演 『ヘッドホンと耳の間の距離』 主催
STスポットの空間と対峙した新作。制約を更新する大胆な発想と、時間を忘れる緻密な作品づくり。音響設計には昨年KAATにて行った小オペラ/アンサンブル・ジェネシス『エウリディーチェの嘆き』でもその才能を発揮した若手音楽家の福田拓人が参加する。
本作について
今回の公演では「音」、あるいは「音楽」というところから発想を始めています。舞台と客席の関係をヘッドホンと耳の関係に見立てると、ダイレクトに表現が届く感覚は両者とも共通の醍醐味としながらも、ヘッドホンのスピーカーを両手で開いて耳と距離を取るような行為は、舞台と客席の関係においてはどのような仕組みになるのでしょう。
ダンスにおける視覚的情報も全ては音に還元されるような作品作りをしています。そこで登場する「人物」は「音」であると捉えてもらってもいいかもしれません。観客を包み込むように配置されたスピーカーから出る音、出演者の身体が奏でる音、それらの要素がこの空間でどのように展開されるかを是非劇場にて体感して下さい。
演出・振付:山下残
出演:川名俊生 木下毅人
音響設計:福田拓人
フライヤーデザイン:岡部正裕(VOIDS)
日程:2012年10月10日(水)-14日(日)
10日(水)20:00開演(前売完売)
11日(木)20:00開演
12日(金)20:00開演
13日(土)15:00開演(前売完売)
14日(日)15:00開演
料金:
前売一般 2,500円 前売学生 2,300円 当日 2,800円(全席自由)
高校生以下無料(要予約)
前売学生券及び高校生以下の方は当日学生証をご提示下さい。
【アーティスト・プロフィール】
山下残(やましたざん)http://www.zanyamashita.com
振付家・演出家。1970年大阪府生まれ。近年では、観客席の頭上に水面の映像と、街中のフィールドレコーディングによる音が流れ、物語が生まれる寸前のところで台詞と動きが組み合されてできた『大洪水』(2010)。2011年から2012年にかけて伊丹アイホール、STスポット、YCAM との共同製作により、床の下から出てくる捨てられた廃材と、舞台上での会話・身振りとの関連をコンピュータープログラミングによって構築した身体表現の実験的な展開『庭みたいなもの』を発表。拠点とする京都でのアトリエ公演も定期的に行っている。
**山下残2010年STスポットでの公演のダイジェスト映像公開中!**
主催:特定非営利活動法人STスポット横浜
共催:横浜市 横浜アーツフェスティバル実行委員会
助成:公益財団法人セゾン文化財団 芸術文化振興基金 公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団
特別協力:急な坂スタジオ