ラボ20#24 主催
24回目の開催となるダンスショーケース「ラボ20」。今回はダンサー・振付家の康本雅子をキュレーターに迎え、4組のアーティストが作品を一挙上演します。それぞれの問いのもと、試行を重ねてきた最終公演です。ぜひお立会いください。
さてどうしよう。
中間発表では沢山のお客さんが見に来てくれて、率直な感想や鋭い意見をくれたことはとても有り難かったです。
「ラボ20」が継続してきたからこその、観客との関係性なのだなと思いました。
で、どうしよう。
4組とも作品の切り口が全く違って面白いので、中身がもっと面白くなってくれないと困る。
作品としてまとめようとするから悩むんであって、まとめるより前にまずは全てのアイデアを出し尽くし遊び尽くせよと思う。
何せラボなので。
もう最終発表のことは忘れてさ「ここはラボ、たかがラボ、、」と唱えながら作って、いや作らないで下さい。
して、とっ散らかって涙目迷子になったら私を呼んで下さい。
絶対に、みんなで、面白くしたい。
という訳で、2月の発表公演に向けたコメントなんて書けるはずがないのです。
さてどうしよう。
#24キュレーター 康本雅子
日程:2025年2月27日(木)~3月1日(土)
2月27日(木)19:00
2月28日(金)14:00/19:00
3月1日(土)14:00 ●
*受付開始・開場は20分前より
*全席自由席
*車いすでご来場される方は、事前にお問合せください。
*未就学児の入場はご遠慮ください。
●…託児サービス実施(無料/定員あり/要事前申し込み)
託児サービスの詳細・お申込みはこちらから
チケット:
一般 3,000円
25歳以下 2,500円
*当日券は各500円増
チケット申込:https://stspot.jp/ticket/よりお申込みください。
*チケット発売は1月23日(木)正午より
参加アーティスト・上演作品:
AtannT『LIVE MOVIE』
振付・出演:青柳潤 大西優里亜
映像のエディット機能を科学の力を用いず、身体表現の可能性から引き出す。リアルに繰り広げられる舞台表現と、映像のフィクション性を掛け合わせることで、鑑賞体験における感覚にバグを起こす。踊りをベースに整えられた身体言語と物語性を帯びたシュールなカットの連続から構成される、ライブ型フィクション作品を目指す。
[プロフィール]ダンスを素地とした団体を各々が持つ大西優里亜と青柳潤を軸に活動するマルチユニット。大西主宰のSR/Yuria Onishiでは、エンターテイメントとコンテンポラリーダンスの融合性から織り成す世界観を特徴とし、空間に対する演者と観客の関係性に着目した劇場空間の一体化を目指す作品を展開する。日々動きの緩急やスピードの洗練度を追求している。青柳主宰のがらんどうでは、アートの文脈においてダンスを選択する理由を意識し、多様な解釈のできる余白のある造りをベースにしている。身体が踊るまでの繊細な身体性を重要視している。その両団体での活動を通して得る各作家としてのこだわりを掛け合わせた作品制作を目指す。
天野朝陽『モノローグ』
振付・出演:天野朝陽
夜中に一人で悩み出す。真っ暗な部屋で踊ってみたり、喋り出したりする。
正体不明の問いと夜の独り言。
[プロフィール]兵庫県出身、在住。10歳でHIPHOPダンスに出会う。 その後、ジャズ/フリースタイル/POPPIN/KRUMP/アニメーション/コンテンポラリーなど、ストリートダンスを中心に多くのジャンルを経て、2023年よりダンサーとして活動開始。2024年からはダンサー活動の傍ら、人の深層にある記憶や消えていく感覚に関心を持ち、身体表現を用いた作品制作を始める。DANCE BOX 国内ダンス留学@神戸10期dBアソシエイト・ダンサー。(写真撮影:松下萌)
遠藤七海『婆美肉考』
構成・出演:遠藤七海
今回ユリコに向き合ってみようと思います。東京のユリコじゃないです。いつだって実家にステイホームしているユリコ(92)です。おばあちゃん、もう今日その話3回目だよ。わかったから。
巷の仮想空間ではおじさんが美少女になることをバ美肉と呼ぶそうですが、横浜の劇場空間では行うは婆美肉。いざ受肉!
[プロフィール]東京生まれ、東京育ち、実家暮らし。小学生でダンスを始め、中高時代に演劇、大学でコンテンポラリーダンスに出会う。立教大学現代心理学部映像身体学科卒。日常の振り付けられた身体に着目し、最近は調理や飲食を伴うパフォーマンスを積極的に行う。ラボ20#23ではダンサー杉本音音とのユニットNe Na labとして『柳葉魚を飠べるからだ』を発表。
そのほか、舞台芸術の企画制作、間借りカレー屋「コオドリ」、サンドイッチから恋愛観と向き合うコレクティブSandwich Archives、クリエイティブスペースYuuragi.コミュニティマネージャーなど、アートと食の観点から幅広くコミュニケーションを模索している。(写真撮影:あいにゃ)
オフィスマウンテン『トリオの踊り』
作:山縣太一 演出・振付:オフィスマウンテン
出演:今井あこ 富髙有紗 堀越理子 宮﨑輝 宮崎玲奈 横田僚平
クリエーションメンバー:飯塚大周
演劇とダンスは違う?では、何が異なるのだろう?どうすればわたしたちはダンスできるだろう?ダンスとは?停止しがちな思考をめぐらせ試す。言葉を共有した身体。言葉よりも身体が前に立ち、脳にクル。個の身体が立ち場ができる。ダンスするわたしを見てほしい。
[プロフィール]戯曲の言葉や俳優が持つ特徴などから振付を発想する手法を用いて独自の演劇作品を発表し続ける演劇カンパニー。俳優・劇作家・演出家として活動する元・チェルフィッチュの山縣太一によって立ち上げられ、代表は2024年より俳優の横田僚平。2024年は多くの俳優やダンサーを迎え、さまざまな出演者の組み合わせによって新作『トリオの踊り』を1年間上演。このラボ20#24にはその出演者から有志によるメンバーが集まり参加。
#24キュレーター:康本雅子

始まりはダンサー、いつの間にか振付家、やめられんのがダンサー。
その昔バックパッカー時代にアフリカンダンスに出会いセネガルへ。ダンス漬けの半年を送るも無一文になり帰国後バックダンサーになるも食うためだけのダンスじゃ飽き足らず作品を作るようになるもラボ20に応募したのが22年前。
以後作っちゃ休み、最近作「全自動煩脳ずいずい図」では国内5都市ツアーを完走。のち、ダンス不感症。
ライフワークは子どもへのWS、壊れた体のための金継ぎWS、親子向けWS「マジな性教育マジか」くらいか。
クレジット:
キュレーター 康本雅子
舞台監督 原口佳子/照明 久津美太地/音響 牛川紀政
宣伝美術 内田涼/ロゴデザイン 嵯峨ふみか
助成 神奈川県マグカル展開促進補助金/企画制作・主催 STスポット
「ラボ20」とは:
「ラボ20」は振付家の発掘・育成を目的として、1997年から開始したダンスショーケースプログラム。回ごとに異なるキュレーターを登用することで、一傾向に偏らず、様々なダンスアーティストを輩出してきました。本企画は作品発表だけを目的とせず、創作プロセスを大切に、試行を重ねながら、独自のダンス表現を追求します。
過去の実施概要はこちらをご覧ください
[ラボ20#24実施スケジュール]
お問合せ:STスポット
[TEL]045-325-0411(平日11時~17時) [MAIL]lab20[a]stspot.jp
*[a]を@に変換のうえ、送信ください。