STスポット・急な坂スタジオ合同ショーケース企画 『コーラル&ストロベリー』 共催

2023年12月12日(火)・ 12月13日(水)

35(さんご)周年のSTスポットと15(いちご)周年の急な坂スタジオが、足して(!?)50周年の合同記念イベントとして、豪華ラインナップのショーケース『コーラル&ストロベリー』をSTスポットにて開催します。


参加アーティスト:
中野成樹+フランケンズ
『魚屋ハムレット(from『EP2』)』
原作:シェイクスピア『ハムレット』2幕2場より
誤意訳・演出:中野成樹
出演:福田毅、竹田英司、野島真理、石橋志保、佐々木愛

譜面絵画
『ホームライナー新津々浦1号』
脚本・演出:三橋亮太
出演:小見朋生、宮ヶ原萌
制作:大川あやの、河﨑正太郎

マームとジプシー(映像上映)
映像作品「apart Marine Life/Dinosaur」
作・演出:藤田貴大
声の出演:青柳いづみ
映像編集:召田実子 ロゴデザイン:梅崎彩世 音楽:じゃがいもハニー 企画:マームとジプシー
※「apart」という映像作品から12月12日は「Marine Life」、12月13日は「Dinosaur」をそれぞれ上映します。

モモンガ・コンプレックス
『ご多分にもれず、モモンガ・コンプレックス。』(仮)
構成・演出・振付:白神ももこ
出演:臼井梨恵、仁科幸、白神ももこ

涌田悠
『ヤッホー、跳べば着く星』(short ver.)
/ヤッホーのホーが銀河に突き刺さる路地より遠い跳べば着く星/
企画・作・演出・出演:涌田悠
共同クリエイション・共同演出・出演:石原朋香(俳優)、田上碧(ヴォーカリスト)
衣装:KAKO(秀島史子・桑原史香)

※出演を予定しておりました岩渕貞太 関かおりはやむを得ない事情により、出演が叶わなくなりました。
楽しみにお待ちいただいた皆さまには心よりお詫び申し上げます。
本件に伴いまして、ご予約済みでご希望の方には払い戻しを行います。
急な坂スタジオまでお問合せください。

日時:2023年12月12日(火)・12月13日(水)
12月12日(火)13時開演・14時開演・15時開演(16時終演予定)
12月13日(水)13時開演・14時開演・15時開演(16時終演予定)

※日時指定・全席自由席。
※受付開始は開演の30分前、開場は15分前です。
※1公演につき2組の作品を上演し、13時・14時・15時開演の回、通してご覧いただくと、6組全ての作品がご覧いただけます。
※開演時間を過ぎてご到着された場合は、お入りいただくまで少しお待ちいただく場合がございます。
※上演順は当日発表します。お楽しみにご来場いただければ幸いです。

料金:
1日通し券:4,500円(おみやげ付き)
※1日通し券のみの販売です。こちらの券で各日13時・14時・15時開演の回、全てをご覧いただけます。

チケット発売:
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02vqbhgrbwd31.html
当日券のご案内:
12/12.13両日とも、12:30より若干数販売いたします。

参加アーティストプロフィール/コメント:
岩渕貞太 関かおり

ダンスを始めようと心に決めた20歳のとき、ダンス公演を観にたくさんSTスポットに通いました。自分が何を見ているのか、わかるとかわからないとか言葉にならないものに出会って、自分自身も訳がわからなくなる変容の時間でした。それから踊るようになって、悩んでいるとき、辛いとき、STスポットや急な坂スタジオのサポートプログラムなど、数え切れないほど助けてもらいました(書き並べようとしたら文字数オーバーしました)。今こうやって作品をつくり続けられるのはこの二つの場所と人との出会いがあったからだと実感しています。これからも誰かのそんな場所として続いていってもらいたいです。[岩渕貞太]

合わせて50周年おめでとうございます。場所を維持してくださってどうもありがとうございます。
大橋可也さんの作品への出演に始まり、ソロでラボアワードを頂いたり、初めての自主公演はSTスポット。結婚した年にもSTスポットで公演をしていました。
本番いっぱいあるって憧れ!ちゃんとしたい!すごく頑張りたい!と熱く走っていた年頃の私には、STスポットも急な坂も憧れの場所でした。
早く還りたいなーと思って文章を書いています。機会をくださってありがとうございます。[関かおり]

中野成樹+フランケンズ

はじめてSTスポットで公演をしたのは1997年、25年以上前です。当時はPOOL-5という劇団に参加していた頃で、自身の企画でワイルダーの『ザ・マッチメーカー』を『アフェクション 又は アンビエント』というタイトルで誤意訳上演しました。その後は、15回ほど様々なカタチでSTスポットで公演をやらせていただくことになります。この縁には感謝以外の言葉が見当たりません。今につながるナカフラもそこで旗揚げし、レジデンス、当時は「契約アーティスト」という言い方でしたが、そんな大層なものにまで選出いただきました。また、教育部とのお仕事では横浜のあちこちの小中高にお邪魔させていただき、演劇への知見を広げる機会となりました。急な坂スタジオへも、初代レジデントアーティストにお呼びいたき、スタジオ主催で、閉園後の野毛山動物園にて上演した『Zoo Zoo Scene(ずうずうしい)』(2007,2008,原作:オールビー『動物園物語』より)は、いまだ自身の大切な代表作であると感じています。今回は7年ぶりの横浜でのパフォーマンスです。劇場・稽古場が歳をとるのですから(おめでとう!)、繊細な若者だった我々もずいぶんと図太くなりました。来年に上演を予定している新作から2-3シーンを、覚悟を決めたグルーヴィーな演出で上演します。さあ、久々の白壁はそれをどう迎えてくれるのか。楽しみです。[中野成樹]

譜面絵画

譜面絵画の三橋亮太です。お声をかけていただき、こちらのショーケースに参加させていただきます。今回のラインナップの中ではおそらく、最若手カンパニーとしての参加になるかと思います。
私たちは、『郷愁という惑星?』という作品をSTスポットにて2020年3月に上演予定でしたが、件の情勢となり上演は中止となりました。そしてその月末に、大学を卒業しました。つまり私たちは大学を卒業したタイミングとウイルス渦がどんぴしゃでした。卒業してガツガツやっていこうと思っていた矢先に、世界規模で出鼻を折られた感覚や時代性は、実感としてとても大きく、これからも忘れないだろうと思います。もちろん『郷愁という惑星?』だけでなく数々の企画や公演が無くなりました。試行錯誤する中でも時は流れ、2021年12月に「譜面絵画 vol.11『Terra Australis Incognita』⑤ 横浜 ver. 」をSTスポットにて上演させていただきました。その時はリベンジを果たせたような思いでいっぱいだったことを覚えています。
そして今回は、その思い出が詰まったSTスポットにて、再び公演を行わせていただきます。譜面絵画は、鉄道にまつわるショート作品を上演予定です。横浜は日本初の鉄道が始まった街です。私たち譜面絵画からも、何か新しい可能性を提示するきっかけになれたらなと思います。ぜひ、よろしくお願いします。

マームとジプシー

どの部屋で、どんな時代に、なんの作品をつくったか、すべて憶えている。あたらしい作品をつくるときは、そのまえの作品を上塗りしていく作業が必ずあると思うのだけど、部屋に残る記憶や余韻と向き合いながら、現在も急な坂スタジオで前へ前へと過ごしている。横浜にあるSTスポットでの記憶は、すべて20代の頃。微々たるアルバイト代を握りしめて、スペースを借りたいとお願いしに行ったのが始まりだった。STスポットの匂いがふいに蘇って、ずっと苦しかった時間がフラッシュバックして嗚咽する、というのがたまにある。自分が何者なのかわからず、でもとにかく演劇をつくりたいと、あの空間に足を運び続けた数年間だった。マームとジプシーの空間へのアプローチの基礎はまだあの空間にあって、様々な空間を扱う現在もミーティング時にはSTスポットを引き合いに出して話しをする。急な坂スタジオもSTスポットも、絶え間なく自分のなかに存在しているのを感じている。自分のなかにある大切な部屋、というか。節目だというけれど、節目かどうかというよりも、その空間性、そしてその時間の重なりを、ぜひ、どうかこの先もつづけていってください。なにより、あたらしいものが、その部屋という部屋から、また生まれますように。                   2023.9.25  藤田貴大

モモンガ・コンプレックス

STスポット35周年、急な坂スタジオ15周年!ということで、おめでとうございます。どちらも私たちのような絶妙な路線のカンパニー、アーティストも、寛容に受け止めてくれ、たくさんの挑戦をさせてくださった場であり、出会いの場でありました。感謝しかありません。
STスポットでやった『ご多分にもれず、ふつう。』を観てくれた、仁科幸は今私たちと一緒に踊り(そして今回の『ご多分~』(仮)に出演!)、急な坂スタジオ主催の動物園公演『ずうずうしい、です。』で声をかけてくれて、その後急な坂スカラシップの公演でコラボレーションした音楽の西井夕紀子さんとは今もなおさまざまな場所で創作を共にしていて…他にも初めて急な坂スタジオで打合せした人、お互いに刺激し合ったりぼやき合ったりした同世代のアーティストたちともジャンルや方向性は違えど今もずっと繋がっています。コロナ禍では、まだ使い慣れないzoomで障害者福祉施設と繋いでいただき、稽古場からの配信や実験的なワークショップをさせてもらったことも。この場所とそこに流れている時間、人々に助けられてずいぶん大切な時間を過ごして来たと実感します。
これからも、アーティストたちの大切な場所としてあり続けてください!!

涌田悠

こんにちは、涌田悠です。
この度は、STスポット+急な坂スタジオ合わせて50周年!おめでとうございます。
STスポットと私の出会いは、2019年夏、ダンスショーケース企画【ラボ20#22】のオーディションでした。キュレーターの福留麻里さんの前で「ああ、なんかドキドキする」とか言いながら作品の生まれるもっともっと前の表現の芯にある熱のようなものだけをからだに抱えてえいや!と踊り始めたことを覚えています。
ラボ20では、クリエイション過程を他者にひらきながら、ひとつの作品とじっくりと向き合い続ける経験を初めてしました。
それぞれの問いに真摯に寄り添い同じアーティストとして並走してくれた福留さんをはじめ、稽古場の急な坂スタジオへ向かう坂を一緒に登った他の参加アーティスト、テクニカルスタッフの方々、観客などとのコミュニケーションの中で生まれたたくさんの言葉たちが、今でもからだの芯に残っています。
それらの経験から、“からだと世界が触れ合うこと”という創作における大きな問いを見付け、昨年はラボ20で出会った仲間と共に横浜の街を1年間リサーチしたソロ作品を上演しました。
からだの外側に広がる世界や他者との出会いによって、言葉と踊りがやわらかく耕されながら未知の方向へうごめき続けてゆく楽しさや怖さにこれからも出会いたいです。
今回は素敵な機会をいただき、ありがとうございます。新たな仲間と共にどのような風景に出会えるか、とても楽しみです!

お問い合わせ:
急な坂スタジオ
[TEL]045-250-5388
[MAIL]toiawase(a)kyunasaka.jp((a)を@にしてお送りください)

主催:特定非営利活動法人アートプラットフォーム(急な坂スタジオ)
共催:認定NPO法人STスポット横浜
助成:神奈川県マグカル展開促進補助金

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