劇場

STスポットよりお知らせ

2008年6月10日

4月末日を持ちまして、加藤弓奈が退職しました。それに伴い、大平勝弘が館長に就任いたしました。以下、加藤から退職のご挨拶です。

右も左もわからないまま館長に就任して、気がつけば3年が過ぎていました。この間、STスポットには様々なことがありました。頼りない館長である私と一緒に働いてきたスタッフは皆、とても大変だったことと思います。ご利用になった皆さん、お力添えをくださった皆様も、ハラハラしていたことではないでしょうか?幾度も助けられました。本当に感謝しております。

3年間私を支えてくれたのは、空間を愛して使ってくださる皆さん、足を運んでくださる皆さん、心から信頼できるスタッフたち、そして何よりもSTスポットという劇場です。空間は小さいですが、懐の深さや、可能性の大きさではどんな大劇場にも引けをとりません。

劇場には人を育てる力が備わっています。優等生ではありませんでしたが、館長・加藤弓奈を育ててもらいました。まだ27年しか生きてきていないですが、こんなに充実した期間はそうないでしょう。3年を区切りに、というわけではありませんが、この度STスポットを卒業することとなりました。5月以降、まつもと市民芸術館(長野県松本市)にて、さらなる成長の日々を送っております。

今、STスポットは大平勝弘という新しい館長を育てている真っ最中です。もちろん、劇場が勝手に育てるわけではありません。使ってくださる皆さんがいて初めて、劇場はその力を発揮できるのです。使うためでも、作品を観るためでも、理由は構いません。どうか、足繁くSTスポットに通ってください。そして、劇場が人を育てる瞬間に立ち会ってください。

STスポットを通じて知り合った全ての皆様に、心からの感謝をこめて、3年間本当にありがとうございました。今後とも、STスポットをどうぞ、よろしくお願いいたします。
また劇場でお会いする日を、心待ちにしております。

2008年6月10日  加藤 弓奈

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