ラボ20#23 主催

2023年2月2日(木)-2月5日(日)

公演チケット予約

「ラボ20」は、コンテンポラリーダンスにおける作家の発掘・育成を目標としたショーケースです。23回目となる今回はダンサー・振付家の岩渕貞太をキュレーターに迎え、3組のアーティストが作品を上演します。
約半年間の創作期間の間、変化し続けてきたそれぞれの試行の集積の場にぜひお立会いください。


11/26に開催した中間発表の場が、初めて参加アーティスト同士が作品を見合う機会になりました。中間発表が終わった後、うちうちのフィードバックの時にそれぞれが作品やダンスについて興味を持って話しかけあっていました(差し入れの焼売やおにぎりを頬張りながら)。「ああ、これが「ラボ20」なんだな。」と深く感じ入りました。

「ラボ20#23」に参加するこの3組はバックグラウンドも違えば向き合ってるものも違いダンスのスタイルも違います。作品的にも似てない者同士が興味を持ち刺激を受け自分のダンス観、身体観、世界観、言葉遣いがむくむくと変化していくのを感じました。そこに一緒にいて言葉を交わすことができることは楽しく豊かな時間です。

本公演では、この先ずっと続いていくこの作家たちの核が見られそうな予感がします。多分見れます。皆さんにもこの「ラボ20」の伴走者として、この先の作家の伴走者としてお立ち会いいただけたら嬉しいです。どの作品も面白くなると思います!!
キュレーター 岩渕貞太


日程:2023年2月2日(木)-2月5日(日)
2日(木)19:00
3日(金)19:00
4日(土)14:00/19:00
5日(日)14:00
*受付開始・開場は20分前より。
*全席自由席
*車いすでご来場される方は、事前にお問合せください。
*未就学児の入場はご遠慮ください。

料金:
一般 3,000円
25歳以下 2,500円
*当日券は500円増
*チケット発売 12月28日(水)正午より
チケットはhttps://stspot.jp/ticket/よりお申込みください。


asamicro「Family Unbalance」
振付・出演:asamicro

家族の中で過敏にバランスを取り続けようとして来た私自身の過去と家族との関係性に向き合っている作品です。
1985年8月に日本航空123便墜落事故が起きた日に切迫流産しかけ母子共に危険な状態で母は入院しました。
今ちゃんと私は生きています。色々な家族の形があり、たとえ平和な関係でなくとも確かにあった愛を受け入れたい、この作品は今日も生きてゆくために創らざるをえない私の暮らしの踊りです。明日への期待と希望を忘れないように舞台にたちます。

©︎Kai Maetani


[プロフィール]ダンサー・振付家。1986年神奈川生まれ。10歳からHIPHOPダンスを学ぶ。創作テーマは「愛と平和と平等性に問いを持つ」幼少期の9年間の不登校経験から家族・生活環境・社会との関わり方に対し、常に壁を感じてきた事、また社会復帰におけるプロセスで体内時計を整える際に朝食や朝時間が重要であったことから「朝ごはん」や「朝時間」を創作のモチーフとして取り入れ言葉にできない思いを身体を通して表現をしている。HIPHOPダンスの基本姿勢や歴史に自身のルーツに誇りを持ち差別のない世界への訴えとし【愛と平和と平等性】がありasamicroの生き方姿勢とリンクしMy HIPHOPスタイルを探求し踊っている。

Ne Na lab「柳葉魚を飠べるからだ」
構成・振付・出演:杉本音音
振付・出演:遠藤七海

「食べること」をテーマにしたリサーチ・実験からうごきや振付を見出し、作品化する。
・味覚と踊る身体の関係
・食べる行為のトレース
・phoreograpy(写真を用いて振付を見出す試み) など
【concept】
咀嚼、消化、吸収、構築…
満腹、肥満、妊娠…
食べるからだ・踊るからだ・空間は変化し続ける。シシャモの抱える卵のような唯一無二の″瞬間″を蓄えて、ふくらんでいく。その中を知ることはできない。けれども、確かなやりとりが積み重なって、繋がり続けている。

[プロフィール]杉本音音、遠藤七海による企画。新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言下の2020年4月より活動開始。リサーチをベースに身体を用いた実験・考察をし、それを基にパフォーマンスやSNSでの公開を試みる。科学実験に倣い実験ノート・レポートを作成し、ウェブサイトにてアーカイブとして公開している。 https://ne-na-lab.jimdofree.com
杉本音音:1996年東京生まれ。立教大学現代心理学部映像身体学科卒。4歳より新体操とクラシックバレエ、15歳でコンテンポラリーダンスに出会う。関かおり、GRINDER-MAN、チョン・ヨンドゥの作品等に出演。また他分野とコラボレーションでの企画、パフォーマンスを自主的に行う。身体を以って紡ぐ・思考することを目指して日々″今日のダンス″を探す。 https://neonsugimoto.jimdofree.com
遠藤七海:1997年東京生まれ。2020年立教大学現代心理学部映像身体学科卒業。卒業後は制作としても舞台芸術に携わりながら、ダンスインストラクターも務める。日常の「振り付けられた身体」に着目し、可視化することを目指す。

森本圭治「Tetris」
振付・出演:森本圭治

こんにちは、おはようございます
この2言が手強かった。幼い頃から周りに合わせるのが上手い、その場の適性ポジションを把握出来ている様に思っていた。綺麗に揃えて崩さなくても、上手に隙間に入れなくても、積み上がった状態が少し愛おしく思えてきた。
バランスを保とうとする、保たない様にする、保てない。


[プロフィール]富山県出身。大阪芸術大学舞台芸術学科卒業。大学時に演劇とクラシックバレエを専攻。大学卒業後akakilikeの作品に参加。京都アバンギルド、神楽坂セッションハウスでソロ作品を発表


キュレーター:岩渕貞太

©Sakiko Nomura

振付家・ダンサー。玉川大学で演劇を専攻、並行して、日本舞踊と舞踏も学ぶ。2007年より8年間、故・室伏鴻の舞踏公演に出演、今日に及ぶ深い影響を受ける。2005年より「身体の構造」「空間や音楽と身体の相互作用」に着目した作品を創りはじめる。2010年から音楽家と共に、身体と音楽の関係性をめぐる共同作業を公演。2012年、横浜ダンスコレクションEX2012にて、『Hetero』(共同振付:関かおり)が若手振付家のための在日フランス大使館賞受賞。舞踏や武術をベースに日本人の身体と感性を生かし生物学・脳科学等からインスパイアされた表現方法論「網状身体」開発。玉川大学・桜美林大学非常勤講師。DaBYレジデンスアーティスト。


クレジット:
キュレーター:岩渕貞太
舞台監督:熊木 進
照明:久津美太地(Baobab)
音響:牛川紀政
宣伝美術:内田 涼
ロゴデザイン:嵯峨ふみか

特別協力:急な坂スタジオ
助成:マグカル展開促進補助金
企画制作・主催:STスポット
*本公演は新型コロナウイルス感染拡大防止対策を行いながら開催いたします。 ご来場の際はSTスポットの感染症対策をご確認ください。

「ラボ20」とは:
「ラボ20」は、コンテンポラリーダンスにおける作家の発掘・育成を目的としたダンスショーケース企画です。回ごとに異なるキュレーターを登用するのが特徴で、これまでに様々なアーティストをキュレーターに招くことで、ダンス表現の一傾向に偏ることなく、新しい作家を輩出し続けてきました。作品発表だけを目的とせず、創作プロセスを大切にして、試行を重ねながら、独自のダンス表現を追求します。

お問合せ:STスポット
TEL:045-325-0411 MAIL:lab20(a)stspot.jp *(a)を@にしてお送りください
WEB:https://stspot.jp

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため「横浜市文化施設における新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン(令和3年11月30日改訂版)」に沿って、感染症防止対策チェックリストを公表します。

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