加茂慶太郎・宮崎玲奈 『実験ラボ2024年4月10日』

2024年4月10日(水)

加茂慶太郎(演劇作家)と宮崎玲奈(劇作家・演出家・ムニ主宰)による、いま創作において問いたい命題を思いっきり実験する場。
2024年4月10日(水)の1日、神奈川県横浜市のSTスポットにて、オープンリハーサルの形式で小屋入り時から、本番を行い、解散するまでの全ての過程をオープンに公開する。構想段階から実演に向けたリハーサルを通じて、また実際に観客の前で複数回上演する実際的な経験を通じて、演劇を創作する過程の体感と劇を繰り返すということの共有の契機を得る。


加茂作品
演出:加茂慶太郎/出演:宮崎玲奈

 演劇における架空の現実性を可能な限り排除し、「真に“リアルでない”演劇」を志向する。また、その確立の有用性を検討する。演劇は上演として時間を切り取り、またそれを複数回おこなうまさしく虚構の営みである。作品においては、演技・演出効果においてリアリティを高め、さらなる虚構であるところの劇へ説得力をもたせることが広くなされる。「真に“リアルでない”演劇」ではそれを削ぎ落とし、虚構を虚構のまま差し出すことを試みる。異常な時間のなかで、上演者および鑑賞者が生きた人間であるという事実がどのような反射をするのか、確認したい。まずは宮崎さんに「笑顔をずっと続けてみる」に取り組んでもらおうと思う。

宮崎作品
作・演出:宮崎玲奈/出演:加茂慶太郎

 現在宣誓を行っている演劇創作におけるマニュフェスト「劇への抵抗」をもとに、劇作家として今後創作される新作に向け新しい文体の獲得を試みようとする。「劇への抵抗」は演劇において当たり前とされている舞台美術、照明、音響、小道具、演技を分解し、定義し直し、上演が戯曲の説明や再現としてではなく、上演それ自体として自立し得ることを目指す宣誓である。また、その宣誓によって戯曲の創造性はより拡張され、日常の下位互換としてでない現実よりも、より現実的な劇の執筆の取り組みが劇作家には課される。従来の作劇に加えて、身体性に立脚し、冷静である言葉を訛らせることで日本語言語への抵抗を生み出そうとする。

日程:2024年4月10日(水)
会場オープン:10:00―21:30
上演:14:00/19:30
上演時間 2作品合計 約50分
[鑑賞チケット]受付開始は各上演の20分前

チケット料金:
1日居放題チケット:¥2,000
会場オープン時間中、自由に出入りできるチケットです。
上演を2回観ることができます
前後におしゃべりもしましょう!

鑑賞チケット:¥1,000
上演を1回鑑賞できるチケットです

全席自由・当日精算(現金のみ)

[予約フォーム]
https://forms.gle/gKCs8hBCpfYhfe6J7

プロフィール:
宮崎玲奈
ムニ主宰 / 劇作家・演出家。1996年高知県生まれ。第11回せんがわ劇場演劇コンクールにて、『真昼森を抜ける』で演出家賞受賞。大学卒業制作の『須磨浦旅行譚』が令和元年度北海道戯曲賞最終候補。そのほかに『ことばにない』など。俳句、小説など他ジャンルの創作にも意欲的に取り組む。


加茂慶太郎
演劇作家。1996年生まれ。神奈川県川崎市出身、福岡県福岡市在住。自身含め人々が納得をもって生きること/生きられることを第一義とし、その手段として演劇をもちいる。2022年に演劇プロジェクト マルレーベルを始動。2023年より福岡県北九州市拠点の劇団ブルーエゴナクメンバー。


お問い合わせ:
kamokeitaro.info(a)gmail.com((a)を@にしてお送りください)

企画・制作・主催:加茂慶太郎・宮崎玲奈

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