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CRUSH THE TYMKSインタビュー~人も場もつなげるダンス~


路上パフォーマンスや次々に新しい動きを見つけていく姿勢など、枠にとらわれない活動をしている"CRUSH THE TYMKS"。今回の作品は横山彰乃、泊麻衣子、高橋萌登の3人が東京都内を巡った「TOKYO白書ツアー」を元にしており、そのツアーと作品がどのように繋がっているのかを伺ってきました。大変キュートでクールな3人組です。


【再構築していく】

--練習お疲れ様でした。まず、上演作品の「TOKYO白書」の進行状況などお聞かせください。


横山:一度、(N.N.N.に提出する)映像を撮るために作ったものを上演用に作り変えているので、どこを残すかとか、どこをどうやって変えるかというのを四苦八苦しながら...

 

髙橋:(小声で)再構築。

 

横山:再構築。

 

--練習を見ていて、音と振付、構成にリズムのような繋がりを感じましたが、作品について意識されていることは何でしょうか。

 

横山:今、練習していた部分の曲はこの作品のために作って頂いたもので、提出した映像から曲も作り直していて、最初に作ったときから東京のせかせかした感じとか、すごい些細なこと−例えば電車で人とぶつかったくらいのことなどをスパンスパンスパンと入れていきたいというのを(みんなで)言っていたので、それは忘れないようにしてます。



【都内を回って】

--なるほど、そういったところはどこから生まれたのでしょうか?

  

横山9月の頭に私たちのグループの出演予定が終わってしまって...

 

:予定未定(笑)

 

横山それで、ずっとやりたかった音楽バンドみたいな路上パフォーマンスを9月の末にやろうということになり、せっかくやるんだから東京都内を回ろうと言う話になって2日間かけてデッキと発電機(合わせて50kg)を持ち歩いて、本当に色々なところ...浅草、渋谷、新宿、吉祥寺、秋葉原......と。

(※これらの映像はCRUSH THE TYMKSHPYouTubeでご覧になれます) 


髙橋:そういった色々な思いが凝縮しています。

  

--そういった東京で路上でのパフォーマンスでの結びつきが核になっていると言うことでしょうか? 

 

横山:路上を回ったことが中心になっているよりも、踊り関係なく東京での日常生活で思うことや経験することが中心になっているんですけれども、路上を回ったことでさらに色々思ったことで強化されています。

 

--劇場という空間から離れて、路上でパフォーマンスしたことやその動画を動画サイトにアップロードすることで変化などはありましたか?

 

横山:新潟の方がその動画を見て気に入ってくれまして、N.N.N.も観に来てくれるそうです。

 

髙橋:外国の方や若者が良く観てくださったり、場所ごとに違いがあったりしました。友人達がパフォーマンスの最中に情報を載せたチラシを配るのを手伝ったりしてくれてアクセス数が増えたりして、劇場だけよりも知ってもらう機会は増えました。


横山髙橋:本番の前に宣伝も兼ねてやりたいね。

 

--それいいですね!(STスポットのある)横浜とか。


横山2月にあった横浜のダンスコレクションには落ちてしまったのですが、審査員の方からショーケースに誘われて、そのとき勝手に横浜ツアーとかやりたいねって(笑)



【今いるところで生きているということ】

--その中で、作品や個人、グループとして観客に伝えて行きたいものはありますでしょうか。

 

横山:東京限定と言うよりも、今いるところが東京って言うだけで、大阪版でもどこ版でもいいんですが「今いるところでちゃんと生きてますよ」ということを伝えていきたい。

本番に向けては平凡なことですが、上がっていきたいです。

 

髙橋:みんなで一致しているのは自分たちも楽しみたいってこともあるんですけど、観ているお客さんにも楽しんでもらいたいです。

 

:いつもの感じ、そのままの大きな感激を出していければと思います。

 

髙橋:最後に...あっこれ言わない方がいい、ネタバレになっちゃう...上手く書いておいてください(笑)

 

横山:あとは本番を見てもらうしかないですかね。

 

横山髙橋:観に来て欲しい!

  

--こちらも頑張ります!本日はありがとうございました。本番もよろしくお願いします!



PROFILE/CRUSH THE TYMKS

路上~クラブ~劇場まで「ライブ!」をモットーとした人間臭さ漂うダンスユニット。2009年日本女子体育大学自主公演で名付け親となるKENTARO!!オーディションに受かったメンバーで結成。若い女性の視点を作品に反映し、すでにあるテクニックを否定せず受け入れながらオリジナリティーを追求し、純粋に「踊る」ことで幅広い層に向けての開放的な表現を目指す。

http://www.crushtymks.com/



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