提携公演【演劇】中野成樹+オオカミ男、の短々とした仕事その4「ちょっとした夢のはなし〈演劇と映画〉」
オオカミ男
中野成樹+フランケンズ、の短々とした仕事その4
「ちょっとした夢のはなし〈演劇と映画〉」
●原作=Thornton Wilder 「The Happy Journey to Trenton and Camden」より
※演劇は「小さく楽しい家族旅行」(2004)改題
●第一部〈演劇〉=誤意訳・演出:中野成樹
第二部〈映画〉=脚本・監督:紺谷昌充
●出演=オオカミ男(竹田英司、田中祐弥、斎藤淳子、中川春香)
石橋志保(フランケンズ)
●日時=9月18日(木)19:30
19日(金)19:30
20日(土)15:00★/18:00
21日(日)12:00★/15:00
★=ポストパフォーマンストークあり
20日 15時:下西啓正(乞局)
21日 12時:柴幸男(青年団演出部)
※受付は開演の40分前、開場は20分前です。
●チケット=全席自由(整理番号付) 前売1,500円 当日2,000円
●前売=2008年8月16日(土)より
WEB http://frankens.net/ (予約フォームあり)
TEL 045-325-0411 (STスポット 電話予約のみ)
●美術=細川浩伸(急な坂スタジオ)
●宣伝美術=青木正(Thomas Alex)
●制作=ゴ・フランケンズ
●提携=STスポット
●特別協力=急な坂スタジオ
●助成=横浜市先駆的芸術活動助成
●主催=中野成樹+フランケンズ
「楽しき旅路」はかつて2回ほどとりあげたことがあって。一度目は「オーバードライブ」というタイトルで上演し、二度目は「小さく楽しい家族旅行」というタイトルでの上演でした。まあ、このことからもわかるように、つまりは家族ドライブの話です。はっきりいって地味なお話です。物語になにがあるわけでなし。でも、僕はどうしてだかこの家族の小旅行にひかれてしかたないのです。
それはそうと、今回は「大学生」と一緒に創作にのぞんでみたいと思っています。僕にとってやつらは、もう心の底からいらだつほどの存在です。夢と現実の狭間にたたされていることを自覚しつつも、これといって何をするでもなく毎日をすごす。まあ、全ての人がそうなわけではないでしょうが、つまり僕はそうだったのでした。熱く理想を語る一方、さめたふりして現実を論じる。実はどっちも理解できていなかったとわかったのは、卒業後あじわった数度目の挫折のあとでした。
自分は誰に守られ、どこを目指しているのか。この物語は、そんな話なのかもしれません。そして、人を守るとはどんなことなのか。家族とはどんなものなのか。彼・彼女たちとじっくりつきつめてみたいと思います。もしかしたら、この世には理想も現実もないのかもしれません。ただ、誰かに守られ、やがて誰かを守ろうと決意するだけなのかもしれません。それでもきっと僕らは日々、なにかとなにかの間でもがき苦しんでいます。わかった顔をしてやりすごしています。で、今回はそんなお話に、「ちょっとした夢のはなし」というタイトルをつけてみました。
で、さらに今回は、「中野成樹+オオカミ男」というユニット名で作品を発表してみようと思っています。何かと何かの間。大化けへの願い。大学生とやる今回にうってつけじゃないかと(笑)
中野成樹