STスポットと共に取り組んで来た民俗芸能調査クラブも３回目の始まりを迎えることができました。最初はなかなか興味を持つ人も少なくて多少強引に誘った部員たちですが、今残っている若林さんや萩原さんはまんまとハマってそれぞれの作品づくりの深いところにクラブ活動で受け取った何かを流し込んでいるみたいです。そういったことが、作品をつくる彼ら自身の足場にある力を与えることができているように私には思えます。心強いことです。なので私は今回部長を引退し、顧問という立場から、彼らの活躍を見守りたいと思っています。もちろん、私も自分なりのあり方で活動に参加します。ダンスとか演劇とか音楽とか、ジャンルの線引きも民俗芸能においては無効ですので、さまざまな活動している方と多角的な調査をし、おもしろい切り口をたくさん見つけたいです。

民俗芸能調査クラブ2014 顧問：手塚夏子

STスポットでは、2009年5月より、「ヨコラボ」と称する新たな取組みを開始しました。このプロジェクトは、長年開催してきた若手作家育成プログラム「ラボ20」という企画から生まれたものです。身体表現作品を作りたい、「振付」について考えたいあるいは「振付をしたい」「ダンスをしたい」という方を主な対象に、若手の舞台表現者を育成するため、表現の創造プロセスを劇場及び講師と参加者が互いに共有しながらそれぞれの創作をつき詰めていくワークショップとなります。年間を通じてワークショップや創作リサーチを中心に創作活動を行い、アーティストとしての自覚と方法論を確立させようと試みます。

その1プログラムである民俗芸能調査クラブでは、主にアーティストの手法への可能性を主軸とした民俗芸能の研究を行うことによって、現代作家にとっての新たな可能性を模索します。

具体的には、参加者が個々人の作品創作（ダンス、演劇、音楽等）の手法を紹介し合いながら、身体感覚を重視し、多角的に民俗芸能を調査。その独自な視点によって浮かび上がってくる要素を元に、議論や実験をしながら研究を深め、現代的な創作活動への問いを浮き彫りにしていきます。

手塚夏子ブログより

　　　　2014年10月 中間報告／2015年3月 研究発表会

日時：5月31日（土）13:00～17:00

会場：STスポット

内容：民俗芸能の映像上映会 13:00～14:45

　　　入部希望者説明会　 　15:00～17:00

*前半の映像上映はどなたでも参加可能

*説明会では、参加希望者に各自の作品づくりにおける手法や民俗芸能の興味について話してもらい、それによって参加、不参加、また参加形態等を決める。）

・参加条件　アーティストとして作品をつくる手法にある程度自覚的である、

　または自覚的にして行く方向性があること。

　参加日程にできるだけ協力的であること。

*プレゼンへの参加希望者多数の場合はお互いの方向性について話し合って、より今回の主旨に会う方を優先させていただくということになります。

*今年度は、調査研究から発表までを行う部員と、研究会や調査への参加を行う準部員の募集となります。

・募集人数　部員・準部員各6名程度

・参加費　部員：1万円　　準部員：なし

*部員は定期的にレポートを提出、あるいは調査についてプレゼンテーションを行います。レポート提出者へは調査のための交通費が一部支給されます。

*準部員はレポート提出やプレゼンテーションは必須ではありませんが、調査の旅費や交通費等が各自負担となります。

5月31日（土）に行われる映像の観覧及び当企画の説明会への参加希望者は

5月30日（金）17時までにSTスポットまで以下メールにてお申し込み下さい。

・お名前・年齢・連絡先・簡単なプロフィール・参加希望の会（映像上映会／説明会／両方）

*説明会への参加をご希望される方は、お一人５分程度、参加動機についてお話し下さい。

お問い合わせ・お申し込み先／STスポット

メールアドレス：mail@stspot.jp

電話：045-325-0411

企画制作：NPO法人STスポット横浜

主催：文化庁（予定）　NPO法人STスポット横浜

平成26年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業（予定）