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【主催】相模友士郎『ナビゲーションズ』

9月25日(金)〜27日(日)
観客のまなざしの創造性を引き出しつつ進行するダンス作品『天使論』に続く相模友士郎による最新作。本作は身の回りの日用品を舞台上に引き込みつつ「モノ」と身体との関係性を再構築する。そのプロセスは「モノ」に記録されたわたしたちによるわたしたちへの振り付けを発見する場になるだろう。


わたしたちの身の回りにある「モノ」にはわたしたちの身振りが記録されている。その点において「モノ」は外化されたわたしたちの身体であり、それは言葉とも接近するだろう。
「モノ」に記録されたわたしたちの身振りを取り出してみる。では、この取り出そうとする寄る辺ない身体は何に属するものか?(相模友士郎)


構成・演出:相模友士郎 出演:佐藤健大郎


【日時】
2015年9月25日(金)19:30-★,
      26日(土)15:00- / 19:00-★, 
      27日(日)15:00-★
※受付開始・開場は開演の30分前です。
※開演5分前を過ぎますと予約がキャンセルになる場合がございます。

★アフタートークゲスト
9/25(金)19:30/木村覚(日本女子大学准教授(美学・ダンス研究)・BONUSディレクター)
9/26(土)19:00/今井俊介(美術作家)
9/27(日)15:00/八角聡仁(批評家、近畿大学文芸学部教授)


【ゲストプロフィール】
木村覚(日本女子大学准教授(美学・ダンス研究)・BONUSディレクター)
1971年東金市生まれ。美学者・ダンス研究者。2003年に土方巽論で美術出版社主催芸術評論募集にて入選。以後、ダンスを中心とした批評を行なう。現在はartscapeなどで舞台芸術等の批評を執筆中。主著に『未来のダンスを開発する フィジカル・アート・セオリー入門』(メディア総合研究所)がある。2014年より〈ダンスを作るためのプラットフォーム〉としてBONUS(ぼーなす)を開設。インタビューや往復書簡、ダンス演習室など多様なかたちでダンスの現場を刺激している。とくに「雨に唄えば」「牧神の午後」「障害者との共生」などをテーマに、作家たちに映像でのダンス制作を依頼し、上映・上演などのイベントを行うプロジェクト〈連結クリエイション〉は、その中心コンテンツとなっている。www.bonus.dance
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今井俊介(美術作家)
1978年福井県生まれ、東京在住。絵画の基本的要素である、色、形、空間についての考察を元に作品を制作。カラフルなストライプ柄が重なり合う構図を描き、平面の可能性と「観ること」の根本的な意味を探求する。主な展覧会に、「今井俊介、岡崎乾二郎、大山エンリコイサム」Takuro Someya Contemporary Art(東京、2015)、「VOCA 展2015 現代美術の展望-新しい平面の作家たち」上野の森美術館(東京、2015)、「絵画の在りか」東京オペラシティ・アートギャラリー(東京、2014)、「第8 回 shiseido art egg, range finder」資生堂ギャラリー(東京、2014)、「surface / volume」 HAGIWARA PROJECTS (東京、2013)、「SSS ‒ expanded painting」 MISAKO & ROSEN(東京、2010)など。http://imsn.info
八角聡仁(批評家、近畿大学文芸学部教授
1963年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。在学中から文筆活動を始め、文学、映画、演劇、ダンス、写真、美術などに関する論考多数。京都造形芸術大学教授などを経て現職。雑誌・書籍の編集、展覧会・舞台公演の企画等にも数多く携わる。編著『現代写真のリアリティ』(角川学芸出版) 他。


【チケット料金】
◯前売2,300円 ◯当日2,500円(全席自由)

【チケット取り扱い/お問い合わせ:STスポット】
◯TEL...045-325-0411
◯MAIL...tickets@stspot.jp
制作|中山佐代
主催|STスポット、相模友士郎


【プロフィール】
構成・演出|相模友士郎 Yujiro Sagami
1982年福井生まれ。演出家。京都在住。2004年から舞台制作を始め、2009年に伊丹に住む70歳以上の市民との共同制作舞台『ドラマソロジー/DRAMATHOLOGY』を発表し、翌年フェスティバル / トーキョー10に正式招聘される。2012年に『天使論』をTPAM in YOKOHAMA2012にて発表。『天使論』は各地で再演され、2015年、TPAM in YOKOHAMA 2015にてタイのダンサー(Kornkarn Rungsawang from Picket Klunchun Dance Company)とのコラボレーション作品として再演。その他の作品に『中平卓馬/見続ける涯に火が...』(2011) 、『先制のイメージ』(2012)、『それはかつてあった』(2013) など。最新作は、「モノ」と身体の関係性の再構築を試みる『ナビゲーションズ』(2014)。


出演|佐藤健大郎 Kentaro Sato
1978年生まれ。兵庫県出身、京都市在住。ダンサー、振付家。大学卒業後ダンスを始める。 2004年迄ヤザキタケシ+A.D.Cに参加。フリーになり、砂連尾理,山田せつ子、日野晃氏の作品に出演、協同作業する。 ソロ作品「犬」(2007)「ミューザー」(2010) 。 森川弘和とのduet「conductor」(2012) 、David Wampachとの「FIRST SHOW」(2013) がある。 女性トリオ『筒状の白いsara」(2014) を発表する。 また、7人のダンサーが集まり90分で一つの作品を立ち上げるプロセスを公開する、「東山ダンスヤード」(2013) を企画。2005年から東山青少年活動センターにて『ココロからだンスWS』、2010年から身障者を対象とした『湖北身体WS』のナビゲーターを務めている。