ダンス・パフォーマンス的グループ  モモンガ・コンプレックス vol.10 『ご多分にもれず、ふつう。(再) Hitobito -humans-』 共催

2014年2月6日(木)-2月9日(日)

とくに、珍しいことは起きません。ただ、いつだって、ご多分にもれず、ふつう。

構成・演出・振付 白神ももこ/Direction by Momoko Shiraga

■ごあいさつ
この作品は、2012年3月に発表した『ご多分にもれず、ふつう。』の、いわば再演です。
―人間だけで作品をつくりたい―
もう誰かが達成しているかもしれない目新たしくはないこの発想ですが、白神ももこは、ダンサーと「異なる身体」
である「舞台美術としての人間」を同じ空間に置くことで、新たな感覚を見つけ出そうとしました。
創作の現場では、いつもの作品づくりとはまったく違う過程が繰り返されました。3人のダンサーへの振付は、
3人だけでも成立するほどに精密で完成した作品としてつくりあげ、そこから舞台美術人間たちとダンサーの動きを
見ながら「舞台美術うちあわせ」をワークショップ形式でおこないました。彼らから、演出家・白神ももこへ舞台美術
プランのプレゼンテーションを繰り返しおこなったのです。単に、演出家が思い描く構図や演出を指示するのではなく、
意思を持った「舞台美術」と向き合い、舞台上での彼らの主張を重んじたのです。この創作過程は、ダンサーにも
大きな影響を及ぼし、舞台美術と空間を共有し、一人ひとりの身体がより際立って見える作品となりました。

初演から約2年のあいだに、この作品の「舞台美術人間」を、別の振付家・演出家の作品へ提供したり、ワークショップを
行い、舞台上でのダンサーと舞台美術人間との感覚の相異性を探求し続けてきました。

このたび、ダンサーと舞台美術人間を変更し、再びこの作品に挑みます。初演とはまた違う創作過程を経て、この作品が
どう生まれ変わるのか。ダンサーという存在と、舞台美術人間という存在は、舞台上でどう同居できるのか。
今回初めてご覧いただく方々にも、初演をご覧いただいた方々にも、ぜひ見届けてほしいと思います。

■公演概要
TPAMショーケース参加作品

シャガールが手掛けたバレエ『アレコ』の背景画をモチーフに振付・構成し、2012年3月に発表した作品。
舞台上におけるダンサーという在り方を、見る、見られるという関係の中間に立つ「舞台美術」となったヒトビトによって、
ゆるやかに浮き立たせる。
ワークショップや外部演出家とのコラボレートなど、約2年間の再考を経ての再演となる。

【構成・演出・振付】白神ももこ
【出演】北川 結 臼井梨恵 夕田智恵
【舞台美術の方々】内海正考 榎本純子 小野正彦 新宅一平(ドドド・モリ)
         鈴木燦 中本章太 村上聡一(中野成樹+フランケンズ)

【スタッフ】
舞台監督:熊木 進
照明:しもだめぐみ、久津美大地
音響:星野大輔(サウンドウィーズ)

イラスト:きたがわゆう
チラシデザイン:水色デザイン
制作補佐:萩谷早枝子
制作:モモンガ・コンプレックス

【日時】2014年2月6日〜9日
2月6日(木)19:30
  7日(金)13:00/17:00
  8日(土)13:00/17:00
  9日(日)11:00/15:00
  ※受付開始は開演の30分前、開場は開演の20分前より開始
  ※未就学児は入場不可

【料金】
前売3,000円/当日3,500円/TPAM参加登録者特典2,500円
※TPAM参加登録についてはこちら

■プロフィール
【モモンガ・コンプレックス】
演出家・振付家である白神ももこ主宰の、ダンス・パフォーマンス的グループ。2005年より活動開始。
2008年~2011年は埼玉県富士見市民文化会館キラリ☆ふじみのレジデンスカンパニーとして活動。
見落とされがちな小さな事柄や、世界のメインではない「端」に位置するもののおかしみや悲しみに着眼し、個人の日常や
興味関心、抱えたコンプレックスまでもユーモラスに捉え、ダンスを用いたパフォーマンス作品を発表し活動している。
公演のほか、社会人や高校生・小学生を対象としたワークショップ、中学校の卒業式や市役所、地域のお祭りへの出張
パフォーマンス等、いろいろ幅広く活動。横浜トリエンナーレ2008や越後妻有アートトリエンナーレ2009での小作品の
発表をはじめ、屋内外を問わず、その場所や人の特性を最大限に活かすパフォーマンスは得意としている。
[Twitter] @momonga_complex
[Facebook] http://www.facebook.com/momongacomplex

撮影:北川 桃

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