【延期】ラボ20#22 主催

2020年3月6日(金)ー3月8日(日)

【公演延期のお知らせ】

「ラボ20#22」は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、横浜市からの通知に基づき3/15まで臨時休館することとなり、公演延期とさせていただきます。

開催を楽しみにお待ちいただいた皆様に、開催間際での告知となりましたことをお詫び申し上げます。

すでにご予約いただいた皆様には、順次、ご連絡をさせていただきます。

 

 

「ラボ20#22」は事態の収束を待ち、再調整をして、改めて上演の場を設ける予定です。

続報をお待ちいただければ幸いです。

不安定な情勢が続きますが、皆様どうか、ご自愛くださいませ。

 

STスポット「ラボ20#22」


「ラボ20」は、コンテンポラリーダンスにおける若手作家の発掘・育成を目的としたダンスショーケースです。22回目の開催となる今回はダンサー・振付家の福留麻里をキュレーターに迎え、オーディションによって選ばれた5組の気鋭のアーティストが作品を上演します。


これを書いている今は12月で、公演まで約2ヶ月半。

まだ、それぞれの作品がどういう場所に辿り着くのか、正直言ってわかりません。

わからないでいられることに耐えうる、向かっていきうるアーティストたちの果敢な試行錯誤のその先に公演があります。

「ラボ20」は実験の場、冒険の場、思考の場です。

作品を発表するアーティスト自身にとって、身体に向き合い、迷い、踏み込み、提示する在り方や、ものの見方、関わり方、考え方を、少しでも更新していく場であると同時に、この公演に関わる人(もちろん私自身も!)や、観客として立ち会う人にとっても、それぞれの形で実験や冒険、新たな思考や身体がムズムズと動き出すような場になることを目指しています。

作品が「ゴール」ではなく、作品と一緒に新たなスタートに立てる場になりますように。

2019年12月 福留麻里


飯塚大周
「ぼんやりなる肯定」

振付・演出・作曲・演奏・出演:飯塚大周

音楽は身体にどんな反応を引き起こすのか?逆に身体は音楽にどんな影響をもたらすのか?そうした事が今回の僕のテーマです。 大まかな流れはこうです。まず楽曲制作を行い、その過程で表れた自分の様子を基に振付を起こします。そして他の方にも曲を聴いてもらい、その時の反応も振付に取り入れ、再び曲の制作に戻ります。その繰り返しです。 本番ではこの循環自体を作品として発表し、かつその場でも作品の変化を試みるつもりです。

田村興一郎
「LAUGHING GAS」

演出・振付・映像演出:田村興一郎
出演:岡安夏音子 梨乃
映像:Takashi Kanai

イギリスのテムズ川ほとりに捨ててあった一つの小さな銀製のボトル。私はそれを日本に持ち帰ろうとした。しかしその正体は”ラフィングガス”という名の違法薬物。空き瓶でもこれを所持しているだけでイギリスでは懲役7 年判決が妥当らしい。この実体験を基に、 ”ラフィングガスを持ち帰って空港で捕虜された架空の私”を想像してみる。「私の肉体はどこへ行った?」 先の見えない未来への恐怖は意外にも近いかもしれない。この劇場の特性はその心情を巧みに描写する。

チーム・チープロ
「皇居ランニングマン」

振付・構成:チーム・チープロ
出演:松本奈々子
音楽・美術・映像協力:新中野製作所
字幕翻訳監修:大滝望
写真:細谷修三 久保枝里紗
振付協力:西澤健人(el cazador, mi amigo)

チーム・チープロです。2019年1月に上演した「皇居ランニングマン」という作品を大幅にリメイクし、再演します。わたしたちは近頃、東京で、都市で、どのように踊ることができるのかという問いに取り組んでいます。この作品はその一環として、皇居前広場のリサーチをもとに制作しました。

宮脇有紀
「A/UN」

振付・出演・楽曲:宮脇有紀

今日もなんの帰りか分からん人と、時に息が漏れたり、詰まったり、飲んだり。眺める気色がうごめき、何かが起こる気配が震える。 誰かと言葉のない心が踊る瞬間が重なると、カラダの記憶を映す新たな身体言語として立ち上がる。いまここに積もってゆく些細なこと、身近な出会い、誰かとシェアしながら動きはじめてみることで、踊る瞬間が生まれる作品としてみる。

涌田悠
涌田悠第三歌集「星屑になりません」

振付・演出・出演・短歌テキスト・音楽:涌田悠

からだが世界に触れ震えるとき、短歌が生まれる。31文字の短い言葉の奥にひそむいくつもの感覚や風景を、それらを生んだからだを使って探り直していくことは果てしなく、自分でもわからない心の底や生きているこの世界に手を伸ばし続けるような怖さと楽しさがある。 踊っていると、からだの一粒一粒に、言葉や、言葉と言葉の隙間にあるものや、言葉になる前のなにかがあって、うごめいて、話したがっているような気がする。

※各キュレーター福留による選評はこちらをご覧ください。


日程:
2020年3月6日(金)ー 3月8日(日)
3月6日(金)19:30
3月7日(土)14:00 / 19:00
3月8日(日)15:00
*受付開始は開演の30分前、開場は20分前より
*全席自由席
*未就学児の入場はご遠慮ください。

チケット:
一般 2,500円
25歳以下 2,000円
高校生以下 500円
*当日券は500円増
*25歳以下、高校生以下の方は当日受付にて、年齢または学籍のわかるものをご提示ください。

お問合せ:
STスポット
[TEL] 045-325-0411
[MAIL] lab20@stspot.jp
[WEB] https://stspot.jp
[予約フォーム]https://stspot.jp/ticket/

クレジット:
キュレーター 福留麻里
舞台監督 熊木進
照明 中山奈美
音響 牛川紀政
宣伝美術 嵯峨ふみか
助成 芸術文化振興基金、公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団
特別協力 急な坂スタジオ
企画・制作・主催 STスポット

 


※新型コロナウイルス感染症につきまして、最新情報の収集に努めるとともに、感染予防・拡散防止に細心の注意を払いながら上演を実施いたします。 (02.22)


アーティストプロフィール:

飯塚大周
1992年生。神奈川県出身。武蔵野美術大学卒。大学を卒業後、大道具やプログラマといった職を経た後、2018年頃から少しずつではあるが音響家、音楽家としての道を歩み始める。また、複数の団体に所属しており、クリエイティブユニット『チーム夜営』では主に音楽・音響担当として、演劇カンパニー『オフィスマウンテン』ではクリエイションメンバーやスタッフとして、それぞれの作品に参加している。さらに『Big T.K and the bushmeat』という団体にも割と最近加入し、「提督(Tei Tok)」という名前で楽曲制作や演奏活動を行っている。
自身が主宰しているプロジェクトとしては、写真家の森近友樹とのDTMコンビ『やなり』、ネット声優のヨッシ~バラン氏らと行っているサウンドアートユニット『夜響(よきょう)』などがあるが、いずれも進展具合は牛歩。牛というよりもはや蝸牛。それでも前を向いて生きる事を一応心がけている。
レジでもらったビニール袋は洗って再利用しているが、乾かし方が良くないのか、結構臭くなってしまうのが近頃の悩み。
SoundCloud:https://soundcloud.com/iizuka-taishu
Twitter:@112uka_ta15u

田村興一郎
振付作家・ダンスアーティスト・DANCE PJ REVO(NPO法人 DANCE BOX アソシエイト・カンパニー)主宰。
横浜・神戸を拠点に活動。また韓国、フランスで滞在制作や香港、ルーマニア、ロンドンで作品上演など国外でも展開中。
ダンス作家として緻密な構成力と空間設計、社会や既成概念を疑う姿勢に評判を得ている。 そのダンススタイルは”ミニマルハードコア”と呼ばれている。
病院や老人保健施設で踊ったり、香港でダウン症のこどもにダンスを教えるなど、福祉施設へ出向いてダンスて“人を繋ぐ”活動も行っている。独自開発した“誰でも振付家になれるワークショップ” 「身体美術館」は国内外様々な場所で実施中。一般市民参加型に向けたダンス事業にも携わり、 ダンスアーティストとして彩りのある活動を志している。
横浜ダンスコレクションにて奨励賞 (2015年)、最優秀新人賞(2016年)、若手振付家のための在日フランス大使館賞、シビウ国際演劇祭賞(2018年)受賞。

チーム・チープロ
2013年に発足し、パフォーマンス作品をチームで制作・発表してきた。現在のメンバーは、松本奈々子と西本健吾の2人。
近年は個人の記憶と集団の記憶を、「身体」を媒介に記録し再構成することに関心を寄せている。
最近の作品に「20世紀プロジェクト vol1-3」(東京各所、2017-2018)、「皇居ランニングマン」(d倉庫、ダンスがみたい!新人シリーズ17、2019)

宮脇有紀
幼少時よりバレエを始める。16歳でオーストラリアにバレエ留学。帰国後、日本女子体育大学に入学。卒業後 ”社会におけるダンスの価値” を探すため ”まず社会を知る”という安易な考えで、IT企業に就職するが探究心が抑えられず、国内ダンス留学@神戸6期に参加、『Accord』を発表。同年、ソロ作品の創作を開始。”パブリックスペースでのカラダの記憶と気づき”にフォーカスし 『吸収spectrum』『dräpped into』『A/UN』を発表。2019年6月より三浦宏之主催「M-laboratory」カンパニーメンバー。その他修了後、鈴木ユキオ、岩渕貞太、太田ゆかり等の作品にダンサーとして参加している。

涌田悠
東京都生まれ。3歳よりモダンダンスを始める。有明教育芸術短期大学舞踊コース卒業後、フリーのダンサー・振付家として活動。近年は言葉とからだの関係性に興味を持ち、2014年より自作の短歌と共に踊る【短歌deダンスシリーズ】を精力的に展開。「カツ丼のうた」など5作品を国内外で発表。2017年、同シリーズ作品「涌田悠第一歌集」が台北(牯嶺街小劇場)に招聘された。2018年には音楽家の長尾晃司との共作「2100年、月で」を発表するなど活動の幅を広げている。これまでにKENTARO!!(東京ELECTROCK STAIRS )/横山彰乃(lal banshees)/ジュリー・アン・スタンザック(ピナ・バウシュヴッパタール舞踊団)/岩渕貞太/貝ヶ石奈美(Noroc)の作品に出演。

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