山下残 『パフォーマンスを書くワークショップ』 主催

2014年10月24日(金)-10月26日(日)

新進舞台表現者育成事業2014-2015 Bコース(集団創作コース)
2014年10月24日(金)~26日(日)
いつも使うエピソードで、昔習っていた先生がビデオのない時代に来日した海外のバレエ団の舞台を記録するために、
観客席で(書く)フォーメーションを仲間同士で組み、あとから曲を聴きながら、その(書いたもの)を机の上で組み
合わせて作品の全景を把握したという。最近の経験ではコラボレーションやワークインプログレスの機会があるたびに
便利さを頼りビデオなどを使って振付家・ダンサー同志で過程を共有していると、結局は可能性を限定し作品の
完成形を急いでしまうような傾向を感じる。

ワークショップというと得たいことを即効的に吸収できるというイメージもありますが、不便さに豊かさを感じ、あまり結果を
急ぎたくない舞台芸術を志す方に参加してもらいたいです。そのためにこちらでいろいろな仕掛けを用意します。
書く(記録する)という行為を通じて最終的に参加者それぞれの作品の発表を目指します。
山下 残

●日時:
2014年10月24日(金)19:00~22:00
10月25日(土)13:00~22:00
10月26日(日)13:00~22:00

●会場:STスポット

●参加料金:3,000円
(初日に受付にてお支払ください)

●受講対象:本WSに興味がある人

●募集人数:10名程度
※定員になり次第締め切りとなります。
※ご参加は3日間通してお願いします。

●お申込方法:
以下の項目を下記メールアドレスまでお送りください。
件名:『山下残WS』
□お名前 □生年月日 □メールアドレス □ご住所 □お電話番号
□活動履歴

●お問合せ・お申込先:
STスポット
E-mail : ws@stspot.jp
〒220-0004 横浜市西区北幸1-11-15-B1
TEL : 045-325-0411 FAX : 045-325-0414

●前回開催時の記録(写真は前回開催時のものです)

≪1日目「急な坂スタジオ」をリサーチする≫
・参加者は「急な坂スタジオ」を歩き回り、心のシャッターを切るように言葉を採集し、収集した言葉の順番を考えて並べ、
朗読した。また、自己紹介を兼ねて自分の好きな本を紹介・朗読し、他の参加者は気になった言葉を記録した。さらに
記録した言葉にフィクションを混ぜ、それぞれが演出家となって出演者を決めて朗読パフォーマンスを発表した。

≪2日目バスでツアー形式リサーチ・横浜をプレゼンテーションする≫
・横浜市内(大黒ふ頭・本牧公園など)をバスに乗ってリサーチし、前日同様に採集を行った。そこにいる人も記録し、
急な坂スタジオに戻った後は、ツアーで感じたこと、そこにいた人と話したことを元にプレゼンテーションを行った。

≪3日目パフォーマンスを考える≫
・前日までに採集したものを元に、参加者一人一人がパフォーマンスを考え、30分毎に入れ替えをしながら発表を行った。

≪4日目パフォーマンスのフィードバックと翌日のツアーのガイダンス≫
・3日目のパフォーマンスについて、全体でフィードバック。翌日のリサーチのガイダンスを行った。

≪5日目ツアーワークショップ≫
・全員で横浜駅から横浜赤レンガ倉庫までシーバスに乗り、近辺をそれぞれリサーチ。翌日のパフォーマンス準備を行った。

≪6日目パフォーマンス準備・発表≫
・各自、前日のリサーチ、前回のパフォーマンスでのフィードバックから作った作品を発表した。

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●プロフィール
山下残/Zan Yamashita
振付家・演出家。1970年大阪府生まれ。京都市在住。主な作品に、100ページの本を配り、観客がページをめくりながら
本と舞台を交互に見る「そこに書いてある」(2002年初演)、スクリーンに映写される(すう・はく)の呼吸の記号と俳句から
引用されたテキストを身体とあわせて見る「せきをしてもひとり」(2004年初演)、揺れる舞台装置の上で踊る
「船乗りたち」(2005年初演)、本物の線路の上で断片から成る世界の事象をつぶやく「大行進」(2010年初演)、
捨てられたゴミを用いて繰り広げるコミュニケーションのネットワーク「庭みたいなもの」(2011年初演)など。
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